コアジサシ

科名:カモメ科
地方名:
学名:Sterna albifrons sinensis Gmelin, 1789
松山市カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:石川 和男
撮影者:
種の特徴
全長28㎝。アジサシより一回り小さく、嘴は黄色で先端が黒い。白い体に黒のベレー帽、灰色の長い翼、細く二叉した尾をもつ。低空のホバリングから勢いよく水中にダイビングして小魚を捕食する。河川の中州や砂浜、埋立地などの草のあまり生えていない砂礫地に、浅い窪みを作って小石や貝殻を敷いて営巣する。市内には夏鳥もしくは旅鳥として渡来。
分布市内
重信川河口から中流域など。
分布市外
本州以南、中国大陸東南部・東南アジア・オーストラリア。
生息状況
埋立地は一時的な環境であるため、営巣地は一定しない。重信川河口付近では毎年記録されている。大可賀の埋立造成地には、2004年以降渡来や営巣の記録がある。
減少の要因
営巣可能な砂浜の減少。近年、繁殖地に人工裸地も利用されるが、その環境は不安定。河川改修による中州の減少と、営巣期に人や車両の進入、カラス・イタチなどの天敵による繁殖妨害。
特記事項
種の保存法に定める国際希少野生動植物種。