マナヅル

科名:ツル科
地方名:
学名:Grus vipio Pallas, 1811
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:秋山 勁三
撮影者:
種の特徴
全長127 ~ 153㎝。雌雄同色。目の周囲は皮膚が裸出して赤い。頭部、喉、首の上面は白く、全体に青灰色の大形のツル。鳴き声は「グァルルル」、「ヌクルル」など。水田跡地や畑、河川の中州、河口などで落穂、雑草の種子、水草、小魚、カエル、エビなどを採餌する。市内にはまれな冬鳥として渡来。
分布市内
広い水田跡地、重信川河口。
分布市外
鹿児島県などで越冬。中国大陸北東部で繁殖、中国大陸東部・朝鮮半島で越冬。
生息状況
広い平野の水田跡地や大きな河川の中州などに飛来する。大型鳥類は警戒心が強いため、人とのある一定の距離を保てる生息環境が必要。重信川河口は、塒や避難場所としての役目がある。県内には時に2~5羽の家族群が飛来するが、数日で去ってしまう。
減少の要因
宅地化などによる生息環境の悪化。
特記事項
ワシントン条約附属書Ⅰ掲載種。鹿児島県出水市は「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物。種の保存法に定める国際希少野生動物種。