レッドデータブック2012

種の特徴

全長91 ～ 100㎝。アオサギ大。頭と頸の上半部が白く、額は黒くその上に赤い斑がある。鳴声は「クルルー」。水草、エビ、ドジョウ、タニシ、落穂、雑草の種子などを採餌する。市内には数少ない冬鳥として渡来。

分布市内

広い水田跡地、重信川河口。

分布市外

鹿児島県・山口県・高知県などで越冬。中国大陸北東部で繁殖、中国大陸東部・朝鮮半島で越冬。

生息状況

広い平野の水田跡地や大きな河川の中州などに飛来する。重信川河口は、塒や避難場所としての役目がある。近隣の伊予郡松前町や伊予市には時に2～5羽の家族群が飛来するが、数日で去ってしまう。

減少の要因

宅地化などによる生息環境の悪化。

特記事項

ワシントン条約附属書Ⅰ掲載種。鹿児島県出水市、山口県周南市・下松市はそれぞれ、「鹿児島県のツルおよびその渡来地」「八代のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物。種の保存法に定める国際希少野生動物種。