オオタカ

科名:タカ科
地方名:
学名:Accipiter gentilis fujiyamae(Swann & Hartert, 1923)
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:秋山 勁三
撮影者:
種の特徴
全長雄50㎝、雌58㎝。翼開長105 ~ 130㎝。ハシブトガラスとほぼ同大。尾は長い。雄の上面は暗青灰色、雌はやや褐色気味。下面は白く黒褐色の細い横斑がある。白い眉斑が明瞭。虹彩は雌雄とも黄色。おもに小型鳥類やカモ、キジ、ヤマドリ、ネズミなどを餌とする。鳴き声は「ケッ、ケッ、ケッ」や「ケーケーケー」など。市内では留鳥で、さらに冬鳥として渡来。
分布市内
平野から山地。
分布市外
日本各地に周年生息。北方のものは冬、南へ渡る。
生息状況
国内のおもな繁殖地は中部以北であるが、南下の傾向が見られ、市内では1994年に初めて繁殖が確認された。2003年にはほかの2地点でも繁殖が確認された。これらの地域外について、今後も増加するのかどうかを注視する必要がある。秋冬には寒冷地のものが南下して来るため個体数が増え、市街地にも姿を見せる。
減少の要因
里山の開発や松枯れによる営巣に適した森林の荒廃、天敵となるカラスの増加、営巣期に山菜採りの人が林内に入るといった無作為の撹乱など生息地の悪化。
特記事項
種の保存法に定める国内希少野生動植物種。ワシントン条約附属書Ⅱ掲載種。