熱中症にご注意ください

更新日:2024年4月30日

熱中症とは

熱中症は、高温多湿な環境にいることで、徐々に体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体内の調整機能がうまく働かなくなり発症する障害の総称です。
めまいや吐き気、頭痛、失神等、様々な症状をきたし、最悪の場合は死に至ります。誰でもかかる可能性があり、外だけでなく室内でも起こります。日頃からしっかり予防することが大切です。

熱中症を引き起こす条件

熱中症は【環境】、【行動】、【からだ】に関する条件が複雑に関与し、引き起こされる可能性があります。暑くなり始めた時期、急に暑くなる日、熱帯夜の翌日などには十分注意しましょう。
【環 境】
気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、閉め切った室内、エアコンがない、
急に暑くなった日 など
【行 動】
激しい運動、慣れない運動、長時間の屋外作業、水分の補給がしにくい など
【からだ】
高齢者や乳幼児、持病(糖尿病、心臓病等)のある人、低栄養状態にある人、体調が悪い人、
下痢など脱水状態にある人、暑さに慣れていない人 など

熱中症を予防しましょう

松山市の熱中症搬送について(松山市消防局救急搬送調べ

気温の高い日や梅雨の晴れ間、蒸し暑い日に多く発生しています。
真夏日だけではなく、気温が低くても湿度の高い日にはこまめに水分を補給し、暑さを避けて熱中症を予防しましょう。

月別搬送件数

令和5年に、熱中症で救急搬送された方は312名でした。
夏場である7月・8月が最も多いですが、梅雨入り前の5月ごろから熱中症は発生しています。
熱中症は、急に暑くなる日や熱帯夜の翌日、梅雨明けの晴れた日に発生しやすいといわれています。
7月、8月より前から30度を超える日もありますので注意しましょう。

年齢区分別搬送件数

熱中症で搬送された人のうち5割以上が高齢者になっています。
高齢者は、若い人に比べて暑さを感じにくく、喉の渇きを感じにくいため、脱水状態になりやすいので注意が必要です。

年齢区分別発生場所別件数

令和5年度発生場所別割合(年齢区分別)によると、高齢者では住居、少年では屋外の割合が高くなっています。
日ごろ過ごす時間が長い場所で発生しています。

「熱中症警戒アラート」及び「熱中症特別警戒アラート」について

  • 令和6年度から、過去に例のない危険な暑さで、熱中症救急搬送者数の大量発生を招き、医療の提供に支障が出るような重大な被害が生じる場合に備え、従来の「熱中症警戒アラート」より一段上の「熱中症特別警戒アラート」が創設されました。
  • 「熱中症特別警戒アラート」は、「熱中症警戒アラート」と同じく、テレビ等でのニュースや、メール配信サービス、環境省公式アカウントによるLINE通知で受け取ることができます。
  • アラートが発表されている日には、より一層の熱中症の予防行動を積極的に取りましょう。
  • また、気温が高くなる時期にはアラートの発表の有無に関わらず、普段から熱中症予防を心がけてください。
「熱中症警戒アラート」と「熱中症特別警戒アラート」の違い
名称

熱中症警戒アラート

熱中症特別警戒アラート
位置づけ 気温が著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る被害が生ずるおそれがある場合

気温が特に著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生ずるおそれがある場合
(過去に例のない広域的な危険な暑さを想定)

発表基準 府県予報区等内のいずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値、小数点以下四捨五入)に達すると予想される場合 都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値、小数点以下四捨五入)に達すると予想される場合
発表時間 前日午後5時頃および当日午前5時頃 前日午後2時頃(前日午前10時頃の予測値で判断)

※暑さ指数(WBGT)とは

  • 熱中症を予防することを目的にアメリカで提案された指標で気温(℃)とは異なります
  • 暑さ指数(WBGT)は、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、(1)湿度、(2)日射・輻射など周辺の熱環境、(3)気温の3つを取り入れた指標です。
  • 環境省のホームページでは、気温との混同を避けるため、暑さ指数(WBGT)について、単位を省略して掲載しています。

災害時の熱中症予防について

熱中症のリスクが高まる季節は、風水害や土砂災害が発生しやすい時期でもあります。
あらかじめ、熱中症について対策を考えておきましょう。
【災害に備えて準備しておきたいグッズ】
 ・水分(3L/日×人数が目安。水や麦茶などノンカフェインのものを選びましょう)
 ・塩分(塩分を含むスポーツドリンクやあめ(タブレット)など)
 ・冷却グッズ(携帯型扇風機やうちわ等、電気が停まっても使えるものを!)
 ・日差しよけ(日傘や帽子など)

 

万が一、災害が起きたときは…

 災害時には慣れない環境による疲労や体調不良・栄養不足により熱中症のリスクが高まります。
周囲の人と声を掛け合いながら、十分に注意しましょう。
 やむを得ず、車中泊をする場合は日陰や風通しのよいところに駐車し、車用の断熱シート等を活用しましょう。
密閉された車内では直射日光により短時間で車内温度が上昇しやすくなります。

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お問い合わせ

健康づくり推進課
〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所1階
電話:089-911-1817
ファクス:089-925-0230
E-mail:kenkou@city.matsuyama.ehime.jp

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