適正飲酒を心がけましょう

更新日:2023年12月25日

アルコールによる健康障害

 「酒は百薬の長」と言われますが、それは適正飲酒量を守っていることが条件になります。過度な飲酒量が続くことで、肝障害や膵炎・糖尿病など体の問題が起こりやすくなるだけでなく、睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招く恐れがあります。

お酒と上手に付き合うために

<節度ある適度な飲酒>
 通常のアルコール代謝量能を有する日本人における「節度ある適度な飲酒」の量は1日平均純アルコールで約20g程度とされています。下記の酒類別の純アルコール量を参考にして、1日の飲酒量を調整しましょう。

(出典:樋口進ほか(編)健康日本21推進のためのアルコール保健指導マニュアル 社会保険研究所、東京、2003)


<休肝日を設ける>
 肝臓を休めるために週に1日以上お酒を飲まない日を設けましょう。毎日飲んでいる人は週に1日から始め、できれば2日以上設けるようにしましょう。

女性の飲酒について

女性の飲酒には
・男性と比べて血中アルコール濃度が高くなりやすい(酔いやすい体質の方が多い)
・乳がんや胎児アルコール性症候群(FAS)などの女性特有の疾患のリスクを増大させる等のリスクがあります。
 そのため、女性の飲酒量は一般的に男性の半分~2/3程度にすることが望ましいとされています。
 また、少量であっても妊娠中の女性は飲酒を避けましょう。妊娠中の女性が飲酒すると、量や時期に関わらず、お腹の中にいる胎児に様々な悪影響を及ぼします。授乳中の飲酒も母乳を通して赤ちゃんに悪影響を及ぼす危険があります。

20歳未満の飲酒について

 2022年4月より成年年齢が18歳に引き下げられましたが、飲酒に関する年齢制限については「未成年者飲酒禁止法」に基づき、引き続き20歳のままです。これは成長過程にある20歳未満の方の健康・精神面への悪影響や非行防止、青少年保護などの観点から、従来の年齢要件を維持したものです。
 発育途上の20歳未満の方の肝臓はアルコール分解が遅く、少量の飲酒でも急性アルコール中毒になる危険性が高いと言われています。また、飲酒開始年齢が早ければ早いほど臓器障害やアルコール依存症へのリスクが高まり、他にも脳の健全な発達や骨の成長・内分泌に対する飲酒による悪影響はより大きくなります。20歳未満の方の健全な育成を図るためにも20歳未満の飲酒は社会全体で防止する必要があります。
  また、年末年始は自宅や飲食店などでお酒を飲む機会が増える時期ですが、保護者の目が届かない場面などで子どもが誤ってお酒を飲んでしまう事故が起きています。松山市が令和4年に実施した市民健康意識調査(小学5年生、中学2年生)の結果でも、飲酒経験のある子どものうち、飲酒のきっかけを「ジュースなどと間違えた」の回答が多くなっています。

(令和4年市民健康意識調査(小学5年生)より抜粋。「飲酒のきっかけ」)

子どもの思わぬ飲酒を防ぐためにも下記のことに注意しましょう。
・子どもと一緒に飲酒中、お酒を飲む際には、お酒は子供の手の届かないところに置く。
・お酒を保管する際には、子どもの目にしやすい場所や手に届く場所に置かないようにする。

 

*容器の見た目だけでは、子どもにはお酒とわかりにくいものもあります。
*また、まだ字が読めない子どもは容器に記載されている「酒マーク」やアルコール分表示は理解できません。

「依存症」についての情報(アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症など)

アルコールの適正飲酒に関するご質問などは健康相談窓口(089-911-1817)へ

お問い合わせ

健康づくり推進課
〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1F
電話:089-911-1855 FAX:089-925-0230

本文ここまで