サナギスゲ
科名:カヤツリグサ科
地方名:―
学名:Carex grallatoria var. heteroclita

松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:得居 修
撮影者:
- 種の特徴
- 日当たりのよい山中の主に岩上に生える小形の多年草。ヒナスゲの変種で、ヒナスゲは雌雄異株であるが、サナギスゲは雌雄同株で、茎に頂生する小穂の上部が雄性でその下部が雌性になったもので、雌花部は2~5花を疎につける。葉の幅がヒナスゲよりも少し広い。
- 分布市内
- 米野町愛大演習林(記録)・高縄山・立岩米之野(北三方ヶ森の西方)・福見山。
- 分布市外
- 本州(関東~近畿)・四国~九州、台湾島。
- 生息状況
- 暖帯上部~温帯下部の山地で、尾根沿いの岩石が露出した浅土地などに生育していた。県内では、母種のヒナスゲに比べて分布がやや稀である。
- 減少の要因
- 植生遷移の進行など。
- 特記事項
- 合併に伴う広域化により分布情報が得られたため、情報不足のランクから上位に変更した。