カブトガニ
科名:カブトガニ科(節足動物門節口綱剣尾目)
地方名:―
学名:Tachypleus tridentatus

松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:大森 浩二
撮影者:
- 種の特徴
- 現在のカブトガニ類の祖先形は、中生代に出現した三葉虫型節足動物であり、現在では、世界で3属5種を数えるに過ぎない「生ける化石」であり、天然記念物として保護されてきたが、現在ではその生息は限られた場所のみとなっている。体は、胸甲・腹甲・尾よりなり、全長は60㎝に達する世界最大のカブトガニである。
- 分布市内
- 1973年堀江海岸、1981年興居島沖で確認されて以降報告例はない。
- 分布市外
- 瀬戸内海および九州北部沿岸。県内全域で捕獲例がある。
- 生息状況
- 捕獲例はあるもののかなり限られた個体数しか生息していないと考えられる。
- 減少の要因
- 埋め立て・護岸工事・港湾工事等による産卵場所の減少。
- 特記事項
- 産卵適所と考えられる、遠浅の砂泥干潟でその潮間帯上部に水通しのよい粗い砂浜がある場所が消滅したことによる減少と考えられる。