アカサビザトウムシ

科名:カワザトウムシ科(クモガタ綱ザトウムシ目)
地方名:
学名:Gagrellula ferruginea( Loman, 1902)
松山市カテゴリー:準絶滅危惧 (NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:鶴崎 展巨
撮影者:
種の特徴
体長5㎜内外。腹部第2背板に1本の長い棘がある。体色は変異に富むが、愛媛県の集団は地色は橙色で背に黒褐色の帯状班がある。成体は7月上旬から9月にかけて林内の樹幹や草本上に多い。染色体数の地理的分化が激しい。
分布市内
中島大浦忽那島八幡宮と高縄山・福見山・引地山の標高ほぼ850m以上。
分布市外
県内では他に高縄山系・石鎚山系・大野ヶ原・宇和島市八面山などのブナ帯以上。本州・四国・九州(日本固有種)。日本各地で低山地からブナ帯まで広範囲で普通種であるが、愛媛県内では中島の忽那島八幡宮以外ではブナ帯以上の高所に限定される。
生息状況
中島の忽那島八幡宮の集団は面積が小さく、注意が必要。
減少の要因
樹林地の減少。
特記事項
愛媛県内では染色体数の地理的分化が顕著で、市内でも中島(2n=12)、高縄山系(2n=12/13/14)、引地山(未調査であるが、石鎚山や皿ケ嶺と同じであれば2n=18)と染色体数が異なる。