キノボリトタテグモ
科名:トタテグモ科(クモガタ綱クモ目)
地方名:―
学名:Ummidia fragaria( Dönitz, 1887)

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:鶴崎 展巨
撮影者:
- 種の特徴
- 体長雌10㎜内外、雄7㎜内外の黒紫色のクモ。社叢をともなう神社の石垣の隙間や古木の樹幹のくぼみなどにハッチ式の扉をもつ長さ2~3㎝の袋状の住居をつくり、中に潜む。住居の外側は泥や樹皮砕片で覆われ発見しづらい。成体は、雄は5~7月、雌は周年みつかる。
- 分布市内
- 市内(興居島、中島を含む)の社叢。
- 分布市外
- 本州(南部)・四国・九州・南西諸島。日本固有種。
- 生息状況
- ある程度の面積の樹林に囲まれ、コンクリートで目張りされない石垣が存在し、かつ過度に清掃されすぎていないような神社境内を中心に、市内ではかなり多くの地点で生息がみられる。市内からはごく近年に生息が確認された種であるため過去に比べて生息地や個体数が減少しているかどうかは不明。しかし、生息個体数はどこでも少なく注意が必要である。
- 減少の要因
- 社叢の面積の縮小、孤立化、境内の過度の清掃など。
- 特記事項
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