セスジイトトンボ
科名:イトトンボ科
地方名:
学名:Paracercion hieroglyphicum

松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
- 種の特徴
- 腹長♂21 ~ 25㎜、♀21 ~ 28㎜。後翅長♂13 ~ 18㎜、♀15 ~ 20㎜。♂の体色は鮮やかな水色、♀は黄緑色であるが、淡青色をした個体も出現する。♂♀ともに胸の黒条は明瞭に2本に分かれる。5月上旬~ 10月中旬に出現し、主に植生が豊かで流れが緩やかな流れに生息するが池沼や湖など止水域にも生息する。
- 分布市内
- 横谷・鷹子町・北久米町・南久米町・畑寺町・問屋町・東方町・福音寺町・南梅本町・姫原。
- 分布市外
- 大三島・東予~南予、北海道~九州、朝鮮半島・中国大陸・香港。
- 生息状況
- 松山市内のみならず愛媛県内でみても記録の少ない種類である。1970年代には市内各所で採集されているがその後減少を続け、1996年9月12日に南梅本町で採集されたのを最後に以後市内では確認されていない。
- 減少の要因
- 水質の悪化が減少要因として挙げられる。特に松山市内の池はアオコの発生により本種が生息できる環境ではなくなった。
- 特記事項
- 愛媛県内では年2化で、春に出現する個体は夏に出現する個体よりも大型。