タガメ
科名:コオイムシ科
地方名:
学名:Lethocerus deyrolli

松山市カテゴリー:絶滅(EX)
環境省カテゴリー:絶滅危惧II類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菅 晃
撮影者:
- 種の特徴
- 体長50 〜 65㎜、汚黄褐色、前脚は強大な捕獲脚となり先端に1本の鋭い爪がある。水深の浅い池沼・水田及びそれに隣接する水路などにすみ、主として水生小動物(昆虫、魚、カエルなど)を捕食する。街灯にも飛来する。
- 分布市内
- 辰巳町・余戸・朝生田町・石井。
- 分布市外
- 西予市・鬼北町、北海道・本州・四国・九州・南西諸島。
- 生息状況
- かつては市内の田園地帯にごく普通に見られたが、松山市では姿を消し、現在愛媛県下においても確実な生息地はない。
- 減少の要因
- 水田や水路の整備による環境の単純化、農薬による水質悪化、餌となる小動物の減少、生息環境近辺に設置された強力な夜間照明施設などが考えられる。
- 特記事項
- 本種の激減は全国的な現象である。幼虫は農薬などに対する抵抗力が非常に弱く、汚染された地域の小動物(オタマジャクシ、ドジョウなど)を餌として与えるとすぐに死んでしまう。