ヒメキマダラヒカゲ
科名:タテハチョウ科
地方名: ―
学名:Zophoessa callipteris

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
- 種の特徴
- ササ類を食草とする。四国山地の標高1,400m以上のササが林床を覆う暗い森林に多いが、標高1,000m以下の地域でも少ないながら記録がある。6月下旬から成虫が現れ始め、8月下旬に最も個体数が多くなる。
- 分布市内
- 米野町・久谷町。
- 分布市外
- 四国中央市・新居浜市・西条市・東温市・砥部町・久万高原町・内子町・西予市、北海道・本州・四国・九州、サハリン。
- 生息状況
- 1951年8月と2010年9月の米野町の記録と2005年9月の久谷町三坂峠での撮影記録が知られている。本種は四国山地では近年まで普通に見られたため、高縄半島の個体群の存在もあまり注目されず、詳しい生息状況は分かっていない。
- 減少の要因
- ササ群落の減少。本種は尾根筋などのササ群落に生息しているものと考えられる。
- 特記事項
- 四国山地以外からの本種の記録として、高縄半島の他に讃岐山脈の大滝山からも1949年の記録があるが、同所ではすでに絶滅したとされる。