スギタニルリシジミ
科名:シジミチョウ科
地方名: ―
学名:Celastrina sugitanii sugitanii

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
- 種の特徴
- 普通種のルリシジミC. argiolusladonidesに酷似するが、♂の翅表が暗紫藍色となる点や後翅裏面の黒色斑紋の形状、本種の方が毛深いことなどで区別できる。山地に生息し分布は局地的である。成虫は4月下旬から出現し午前中に活動する。食樹はトチノキ。
- 分布市内
- 米野町・大井野町。
- 分布市外
- 四国中央市・新居浜市・西条市・今治市・東温市・久万高原町・内子町・西予市・宇和島市・鬼北町、北海道・本州・四国・九州・利尻島、中国大陸・朝鮮半島・ロシア極東部。
- 生息状況
- 米野町や大井野町の山地に生息するが個体数は少なく、渓流を飛翔中の個体が稀に発見される程度である。楢原山にはトチノキが多く、高縄半島における本種の分布の中心地となっているようである。福見山の東温市側山麓では標高300m地点でも記録がある。
- 減少の要因
- 食樹のトチノキの減少。
- 特記事項
- 1978年4月の楢原山登山口に高縄半島で初めて記録された。松山市での初記録は1996年4月の大井野町での記録である。近年まで市内での生息が知られていなかったため、生息状況には不明な点が多い。