ヘリグロチャバネセセリ
科名:セセリチョウ科
地方名: ―
学名:Thymelicus sylvaticus sylvaticus

松山市カテゴリー:情報不足(DD)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
- 種の特徴
- 低地から低山地に分布し日当たりのよい林道を活発に飛び回り、各種の花で吸蜜する。県内での分布は局地的だが生息地での個体数は少なくない。成虫は6月下旬から7月中旬にかけて出現する。食草は各種イネ科雑草。
- 分布市内
- 三坂峠。
- 分布市外
- 上島町・今治市・砥部町・伊予市・内子町・大洲市・八幡浜市・伊方町、北海道・本州・四国・九州、中国大陸・朝鮮半島・ロシア極東部。
- 生息状況
- 市内では1941年の三坂峠の記録があるのみ。県内では島嶼部(大三島・弓削島)と、砥部町から佐田岬半島の先端に至る中央構造線上の地域に生息する。三坂峠は砥部町の生息地の東限から約4㎞であり、過去には市内にも分布域が拡がっていたと考えられる。
- 減少の要因
- 三坂峠は本種の分布の辺縁にあたり、生息基盤が脆弱であったと考えらえる。周辺地域の調査により本種が再発見される可能性がある。
- 特記事項
- 島嶼部の個体群に対して中央構造線上の個体群は黒化傾向にある。高知県高岡郡の個体群は黒化傾向が強く高知亜種nishimuraiとされることもある。