ヒメアカマダラケシキスイ
科名:ケシキスイ科
地方名: ―
学名:Phenolia(Lasiodites) sadanarii

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
- 種の特徴
- 体長4.9 ~ 6.0㎜。体は褐色で、上翅には不鮮明な淡色斑をちりばめる。同属のアカマダラケシキスイに似るが、本種は一回り小型。またアカマダラケシキスイが開けた平地の果樹園などでミカン・ウメ等の落下果実に集まるのに対し、本種は照葉樹林帯の落葉下に生息し、成虫・幼虫ともにアベマキやツブラジイなどの果実、いわゆるドングリを食べる。
- 分布市内
- 城山・湯山・藤野町・居相・鷹子町。
- 分布市外
- 島嶼部(大島・岩城島・赤穂根島)・西条市・上島町・今治市・砥部町・内子町・宇和島市、本州・四国・九州。
- 生息状況
- 本種は日本各地に広く分布するが、社寺林など良好な照葉樹林が保たれていることが生息条件となる。
- 減少の要因
- 植林などによる植生の変化。
- 特記事項
- 本種は2005年に松山市城山を模式産地として命名記載された。本種の生息は良好な植生が保たれている証拠となり、自然環境を測る指標となりうる種である。