ニホンカワトンボ
科名:カワトンボ科
地方名:
学名:Mnais costalis

松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
- 種の特徴
- 腹長♂41 ~ 49㎜、♀37 ~ 44㎜。後翅長♂34 ~ 42㎜、♀37 ~ 41㎜。♀は透明翅のみであるが、♂は褐色翅と透明翅の2タイプが出現し、褐色翅型は結節周辺に大きな不透明部を持つ。4月上旬~6月下旬に出現し、平地から山間部の上流域に生息する。
- 分布市内
- 高縄山塊周辺部・杉立町・宿野町・福見川町・吉藤町・南高井町。
- 分布市外
- 西条市・今治市・東温市、北海道~九州、ロシア。
- 生息状況
- 藤原・小林(2010)による調査で高縄半島に広く分布することが示された。しかしながら過去に記録のあった杉立町、宿野町、福見川、吉藤ではいずれも再確認されていない。
- 減少の要因
- 河川の護岸など生息環境の悪化。
- 特記事項
- 従来オオカワトンボと呼ばれていたものとヒガシカワトンボのほとんどがニホンカワトンボと和名が変更になった。本種は四国において中央構造線よりも北側に分布が限定される。そのため高縄山半島の個体群は保全する必要がある。