サンショウクイ(亜種サンショウクイ)
科名:サンショウクイ科
地方名:―
学名:Pericrocotus divaricatus divaricatus( Raffles, 1822)

松山市カテゴリー:絶滅危惧ⅠA類(CR)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:石川 和男
撮影者:
- 種の特徴
- 全長20㎝。体の上面は灰黒色、下面は白色の強いコントラスト。山地の林に渡来。地上には下りず樹上で昆虫やクモを捕食する。飛びながら「ヒリヒリン、ヒリヒリン」と鳴くことから、サンショウは小粒でもピリリと辛いが名の由来。市内には夏鳥もしくは旅鳥として渡来。
- 分布市内
- 低山地のマツ林、広葉樹林。
- 分布市外
- 本州~九州で繁殖。中国大陸北東部・朝鮮半島で繁殖、東南アジアで越冬。
- 生息状況
- かつては低山地から山地の、大木のある雑木林やマツ林に見られたが、1980年代から繁殖期には見られなくなった。しかし、春秋の渡りの時期には散見され、特に秋には群が西に向かって通過する。近年、南予地方を中心に、別亜種のリュウキュウサンショウクイが留鳥として生息しており、市内でもそれらしい個体が観察されている。
- 減少の要因
- マツクイムシ被害による山地の営巣木のアカマツ林の減少など。越冬地である東南アジアの森林環境の悪化も影響している可能性がある。
- 特記事項
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