アオバズク
科名:フクロウ科
地方名:―
学名:Ninox scutulata japonica(Temminck & Schlegel, 1845)

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:石川 和男
撮影者:
- 種の特徴
- 全長27 ~ 30.5㎝。フクロウ類にしては頭が小さく、金色の目が特徴。和名は「青葉の頃に渡来する」ことに由来。平野から山地の林や市街地のビルの屋上などで、夜間、「ホッホッ、ホッホッ」と2音ずつ区切ってよく鳴く。ガ、甲虫、セミなどの昆虫、ネズミなどの小型哺乳類を捕食。大木の樹洞で繁殖する。街灯に集まる昆虫を狙って飛来することもある。市内には夏鳥として渡来。
- 分布市内
- 松山城山、社寺林、石手川の河畔林など広域。
- 分布市外
- 北海道~九州で繁殖。朝鮮半島南部で繁殖、東南アジアで越冬。
- 生息状況
- 平野部の鎮守の森や、餌の豊富な低山地の広葉樹林を好み、樹洞で繁殖する。個体数は減ってきた。
- 減少の要因
- 樹洞のある枯死した大木が、防災上伐採、除去されるために営巣木が減ってきた。農薬により餌となる昆虫も減少。越冬地である東南アジアの森林環境の悪化も影響している可能性がある。
- 特記事項
- ワシントン条約附属書Ⅱ掲載種。