トラフズク
科名:フクロウ科
地方名:―
学名:Asio otus otus( Linnaeus, 1758)

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:―
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:丹下 一彦
撮影者:
- 種の特徴
- 全長35 ~ 40㎝。長い羽角をもつフクロウの仲間。上面は淡褐色で黒褐色や淡黄褐色の斑があり、下面は淡褐色で黒褐色の縦班と細い横斑がある。虹彩はオレンジ色。夜行性で開けた草原や農耕地でおもにネズミ、小鳥、コウモリなどを狩り、昼間は静かな林で休む。市内には冬鳥として渡来。
- 分布市内
- 重信川流域やその周辺の農耕地。
- 分布市外
- 本州中部以北で繁殖、本州中部~九州で越冬。ユーラシア大陸の温帯域などで繁殖、インド・中国大陸・アフリカ大陸北部で越冬。
- 生息状況
- 重信川流域の河畔林や竹林に1980年代にはねぐらがあった。また重信川中流域の川沿いのちょっとした藪からも飛び出すことがあったが、近年はほとんど姿を見かけない。立岩川流域でも確認できなかった。
- 減少の要因
- ねぐらとして利用する河畔林が伐採やコンクリート護岸化で減少した。また、餌場として利用する農地や空き地が宅地化で減少した。
- 特記事項
- 種としてはワシントン条約附属Ⅱ掲載種。