ハチクマ
科名:タカ科
地方名:―
学名:Pernis apivorus orientalisTaczanowski, 1891

松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:秋山 勁三
撮影者:
- 種の特徴
- 全長雄57㎝、雌61㎝。翼開長121 ~ 135㎝。トビより少し小さい。上面は黒褐色、下面は淡褐色から黒褐色まで変異が多い。他のタカに比べて飛翔時、頸が長く尾は円い。ハチ類を食べクマタカに似るのが「蜂角鷹」の名の由来。育雛はハチの発生に合わせている。餌はスズメバチ、アシナガバチ、ジバチ類の幼虫や蛹が中心で、カエル、トカゲも与える。市内には夏鳥として5月上旬に渡来。
- 分布市内
- 低山地から山地。
- 分布市外
- 九州以北で繁殖。朝鮮半島・中国大陸北東部で繁殖。東南アジアで越冬。
- 生息状況
- 石手川上流域で2002年、2羽の巣立ちがあった。2004年、同生息域で雌と2羽の巣立ち雛の飛翔を観察した。自然豊かな広葉樹の林など広い生息域を必要とする。
- 減少の要因
- 自然林が針葉樹へ改植されたことにより、植生が貧弱となり餌が減少した。
- 特記事項
- ワシントン条約附属書Ⅱ掲載種。