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11 グラフィックデザイナー 香川 雅博
クライアントからのメッセージをラブレターのように想いを込めて伝えたい。
マルコデザイン代表。専門学校を卒業後、地元松山のデザインプロダクションを経て、平成19年に独立。グラフィックデザイナーとしてSPツール、会社案内、新聞広告、VI等を手掛ける。「マツヤマワンコインアートプロジェクト」のクリエイターとしても活動中。愛媛広告賞ポスター部門最優秀賞、全広連鈴木三郎助地域賞優秀賞など。
マルコデザイン
愛媛県松山市松ノ木2丁目764-3
□ TEL 089-953-1768
□ FAX 089-953-1768
□ MAIL marco@trad.ocn.ne.jp
Q まずは、グラフィックデザイナーである香川様のお仕事についてお聞かせいただけますか?
 主に商業デザイン全般となりますが、紙媒体のものなら何でもやっています。具体的にはポスター、フライヤー、商品パッケージ等のSPツール、会社案内や学校案内、マークやロゴ等のVIも手掛けています。このような仕事を広告代理店のアートディレクターから依頼を受けてビジュアルを作成することもあれば、アートディレクションを兼用しながらデザインをすることもあります。あと予算的な都合でイラストを描いたりもしますね。地方で仕事をしていく上ではマルチにこなしていくことが重宝されます。

Q 今のお仕事をされようと思ったきっかけはありますか?
 小さい頃から、絵を描いたり図画工作の授業で手を動かすことが好きでした。小学校高学年になると友達と映画を見にいくようになったのですが、行くたびに映画館に設置している予告チラシを持ち帰ったりしていました。そのチラシを見ているうちに、こういうチラシってどういう人が作っているのかな?と気になって調べてみると、どうもデザイナーという人が作っているということを知って。まだその時代はデザインとかデザイナーという言葉が浸透していなかったのですが、中学生になって高校への進学を考えていた時、松山南高等学校砥部分校デザイン科があるというのを知り、同校への進学を決めました。進学後はポスターなどをデザインしたくてグラフィックデザインを専攻し、卒業後デザイン専門学校に進んで、地元のデザインプロダクションに就職しました。

Q 独立前である地元のデザインプロダクションではどのようなお仕事されていたのですか?
 入社後3年間は主にアシスタントデザイナーとして、先輩の仕事のお手伝いをしていましたね。当時はパソコンではなくアナログの時代でしたので全て手作業だったんです。版下を作成するのに素材を切って貼って、スプレーボンドで手がベトベトになりながらやってました(笑)。デザインの基礎は学校で学んでたので、入社後ある程度仕事をこなしてけるかなと思っていたのですが、知識と経験不足もあり、なかなかいい結果を出すことが出来ず、自分の実力の無さを痛感しました。4年目になって急遽会社の体制が変わり、今まで5人いた制作の社員が、僕ひとりになったんですね。そうなると自信がないとか、出来ないとか言ってる場合じゃなくて、山のような仕事を1つ1つこなしていくしかなくて。そうやって色々と経験を積んでいくうちに、仕事に対してある程度余裕を持って向き合えるようになり、色々な人とコミュニケーションを取りながら仕事をしていくことの楽しさを実感できるようになりました。

Q 現在はマルコデザインとして独立されていますが、独立されようと思ったきっかけはありますか?
 独立前のプロダクションでは、社長が主にアートディレクションや企画を練り上げ、僕がデザインを担当していくというスタイルでしたが、もっと仕事の幅を広げ、色々な人に出会って、制作以外の業務に携わりたいと思うようになりました。年齢的にも30代半ば迎えていたので、次のステップのためには独立しかないと思いましたね。実際、独立してからはより多くの人と出会えるようになり、ディレクション業務を兼用したり、撮影の立ち会いをしたり、クライアントとお会いする機会も増え、トータル的な仕事ができて楽しいですね。もちろん楽しい事ばかりではないです。時にはアイデアが全く浮かばず吐きそうになることもありますね。
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香川雅博さん
Q 作品作りに気を付けられていることはありますか?
 まずは作業に入る前に、ターゲットは誰なのか何のために作るのかを考え、対象物をよく観察し、よく知ることが大事だと思います。「デザインは大切な人に捧げるラブレターである」という言葉を聞いたことがありますが、クライアントからのメッセージを、ラブレターのように繊細に優しく想いを込めて伝えられたらいいですね。
 あと、僕が手掛けているのはデザインなので、当然その目的に対しての効果を出さなければなりません。「良いデザインですね」と言われることも嬉しいですが、クライアントから「売上が上がりました!」とか「お客さんがたくさん来てくれました!」と言われる方が嬉しいです。クライアントに満足してもらうことが一番ですので、そのためには時には自分のデザインに対するこだわりを捨てる事も必要ですね。あとは、身近な人にも作品を見てもらい、意見を聞かせてもらうようにしていますね。デザインに関わったことがない人の意見が、意外と的を得ていたり、ヒントに繋がることもあります。

Q 作品のアイデアを思いつく瞬間というのはありますか?
 クライアントについてよく調べ、分析しながらどういうビジュアルに仕上げていくかを考えますが、デスク上で考えてもなかなかまとまらないことがあります。意外にリラックスしている時、例えば犬の散歩をしている時や、シャワーを浴びている時など、業務から離れている時にこれまでに考え悩んできたことがフッとまとまり、おもしろいアイデアが出てくることがありますね。あと迷った時はトイレに籠もる。最強にリラックスできるこの狭い空間に身を置くと「降りてくる」瞬間があるんです(笑)。

Q 今は松山でのお仕事がメインですか?
 仕事の多くは広告代理店や印刷会社を通していただいていますが、卒業して最初の就職先が地元ということもあり、今も地元での仕事がほとんどです。これからも地元松山でこの仕事をしていきたいです。まだまだ地元の方はデザインを身近に感じていないというか、デザインに対して敷居の高さのようなものを感じている人も少なくないんじゃないかなと思っているので、デザインの価値を少しでも上げつつ、デザインを生活の一部としてもっと身近に感じてもらえるようになればいいですね。

Q 今後やってみたいことはありますか?
 デザインを通じて多くの人と出会い、楽しそうなことであればどんなことでもチャレンジしてみたいですね。あまり計算高く考えず、一見無駄に思える事にも、学ぶべき事や楽しいこと、クリエイティブなことってあると思うので。あとはクライアントと直にコミュニケーションをとり、その想いをくみ取りながら、二人三脚で何か小さなことでもいいので作り上げていくのもいいですね。

Q それでは最後に、クリエイターを目指している方々や、「コンテンツイエローページ松山」Webサイトをご覧になっている方々へメッセージをお願いします。
 (クリエイターを目指している方々に対し)僕の仕事であるグラフィックデザインに限ったことではありませんが、何事も続けていくことが大切だと思っています。ただ、同じ事を続けていくのではなくて、変化し成長しながら続けることが大切ですね。特に若い方は苦しくても不安でも、もうひと踏ん張りすれば何か変わるというか、頑張った分だけ自分の見えない部分や新たな発見が生まれてくると思います。あとは、松山のデザインの価値というものをもっと上げていきたいと思っています。地元の方々がデザインに対する理解を深めていただけるよう、またデザインをもっと身近な物に感じていただけるよう、僕も含めデザイナー一人一人が目の前にある仕事を一生懸命やることが大切だと思っています。
MASAHIRO KAGAWAASHI WORKS
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