松山神社社殿 6棟
更新日:2012年3月1日
「松山神社社殿 」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(建造物)
指定(登録)年月日
平成16年3月26日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市祝谷東町(外部サイト) 松山神社
解説
松山神社の社殿は、本殿・石の間・拝殿、唐門、透塀、御供所、裏門から構成され、それらは元治2年(1865年)に建築された松山東照宮の往時の社殿群がほぼ完存している。
本殿は権現造り、石の間を古代の土間床とし、東照宮社殿の本来の形式を踏襲している。他の東照宮が彩色を加えるなかにあって、一切の彩色を加えず白木造りとしているのは、江戸時代中期以降の神社建築の好みを示すものである。用材は極上の檜をふんだんに使い、構造的には本殿正面の柱を省略して間口全体を占めるような桟唐戸を吊ることや、桁行2間の向唐破風の向拝を設ける点は斬新である。
建築技術的にも柱数を少なくして豪放な架構で建てる江戸時代後期の高い水準をよく示しており、日本の伝統的社寺建築の一つの到達点を表すものとして重要な価値がある。この建築技術の延長線上に道後温泉本館があるといえ、松山城天守・松山神社・道後温泉本館をして、幕末から明治時代にかけての松山の建築を代表するものといえる。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
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