わがまちメール 水族館建設に対する市の考え

意見の内容

 2016年1月28日に、「道後に水族館を市に要望 」との報道がありました。
「松山商工会議所や、松山市道後地区の旅館やホテルでつくる組合など、5つの団体で、28日、松山市役所を訪れ、野志市長に松山市の道後地区やその周辺で、水族館の建設を検討するように要望書を提出した。それに対し、野志市長は、地元の方々からの後押しを受けたので、要望を早急に精査したいと述べた」とあります。
この報道は事実でしょうか。
水族館の維持に欠かせないのは大量の水です。
渇水の場合、人間は断水できても魚は水がないと死んでしまいます。
淡水の場合は水槽内を満たす場合の他に掃除用の水も必要です。
規模の小さな水族館でその水道代は1ヵ月数百万円、規模の大きな水族館になると数千万円といわれています。
水道代は別としても水不足をアピールしている松山市に水族館建設は不自然です。
もし海水を利用するとしても内陸の道後の場合、遠大なパイプラインが必要となります。
また、水質管理のための光熱費も必要です。水温の調節や飼育水のろ過設備は、年中無休で24時間稼動しているので、その電気代は莫大なものになります。
その他の費用をまとめると小さな水族館では1ヶ月900万円程度、大きな水族館となると何千万となってしまいます。
松山分水に伴う松山市の水不足アピールとの整合性、莫大な維持費、そのことを踏まえて松山市長は前向きなコメントをしているのでしょうか。


性別:男性
年代:40代
公開日:16年02月05日
公開番号:2049
全市 その他市政

意見に対する答え

 先日、「松山商工会議所」、「愛媛経済同友会」、「道後地区の3団体」から、「えひめ国体終了後に予定されている道後温泉本館の改修により、松山市や愛媛県全体の観光客の減少や雇用への影響が心配される。経済損失などを考えると地域の活性化や魅力向上につながる象徴的な集客施設として、教育・文化面からも誘客力が極めて高い「水族館」を、道後地区やその周辺部に建設することについて積極的にご検討いただきたい」との要望書をいただきました。
 水族館の建設については、これまでもタウンミーティングやわがまちメールでも要望をいただいています。特に若者を対象にしたアンケートなどでは、「遊園地や水族館などの娯楽施設を充実させて欲しい」、「松山にしかないテーマパークや水族館などをつくると観光客が増えると思う」、などのご意見もたくさんいただいています。
 私としても水族館は非常に誘客力が高いと思っていますが、現在の財政状況を考えると、こうした事業は行政だけでできるものではなく、経済界や関係団体を含めオール松山の体制が不可欠だと考えていました。
 こうした中で、先日の要望は、経済界を代表する松山商工会議所、愛媛経済同友会、そして道後地区からの大きな後押しだと受け止め、早急に内容を精査したいと申し上げました。
 しかし、大規模な事業ですので、いただいた水問題や維持費などのご意見も含め、本市としてどのように取り組んで行くのか、しっかりと検討していきたいと考えています。



松山市長 野 志 克 仁
(企画戦略課扱い)
受付番号   652


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