イトモ

科名:ヒルムシロ科
地方名: ―
学名:Potamogeton pusillus
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:白形 毅史
撮影者:
種の特徴
湖沼、溜め池、水路などに生える小形の沈水植物。貧弱な地下茎から水中茎を伸ばし分枝する。葉は無柄で互生、線形で尖頭、長さ2~6㎝、幅1~ 1.5㎜、全縁で3脈。6~8月に5㎜以下の花穂を水面上に出すが水中でもよく結実する。果実は2~ 2.5㎜で側面がレンズ状にふくらむ。枝の先端に殖芽をつける。
分布市内
山間の溜め池。
分布市外
北海道~九州、世界に広く分布。
生息状況
山間の貧栄養~腐蝕栄養の溜め池に見られる。溜め池の荒廃や開発、富栄養化により減少傾向にある。
減少の要因
溜め池の改修、水質汚濁。
特記事項
全国では水路で生育している記録がある。市内の水路においては類似個体が存在するが、イトモの持つ特徴的な形態の種子、殖芽を形成する個体は確認されていない。