キキョウ

科名:キキョウ科
地方名: ―
学名:Platycodon grandiflorus
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:白形 毅史
撮影者:
種の特徴
山野の草地に生える多年草。茎は太い根茎から直立し、高さ50 ~ 100㎝、上部で分枝する。葉は互生し、狭卵形で4~7㎝、縁に鋸歯がある。花期は7~8月、鐘形で5浅裂す青紫色の花を茎頂近くに数個開く。
分布市内
平井町・浄瑠璃町・大浦・下難波・上菅沢。
分布市外
北海道~九州、朝鮮半島・中国大陸・ウスリー。
生息状況
低山から山地の草原に広く分布していたが、草地の遷移進行や溜め池堤体改修により減少している。
減少の要因
園芸用の採集、草地の開発、植生遷移。
特記事項
旧松山市内ではとくに溜め池堤体で個体数が急減し、消滅した生育地もあるが、北条地区では群生地が複数、確認されていることから前回のランク「絶滅危惧ⅠB類」から下位に変更した。しかし自生地である草地の改変で一挙に消失することから、厳重な保全が望まれる。またよく知られた野草であり、採取による減少も懸念される。