イヌタヌキモ

科名:タヌキモ科
地方名: ―
学名:Utricularia australis
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:白形 毅史
撮影者:
種の特徴
湖沼、溜め池、水田などに生育する浮葉性の多年草。茎は細長く1mに達する。葉は1.5 ~ 4.5㎝、捕虫嚢を多数つける。基部で2本に分かれさらに何回か分裂する。環境によっては捕虫嚢の少ない個体もある。花期は7~9月。花茎は10 ~ 30㎝、花柄は3㎝内、黄色い花を連続して開く。夏から秋に枝先や茎の先端に殖芽をつくる。
分布市内
山間から山足にかけての溜め池。
分布市外
北海道~九州、ヨーロッパ・アジア・アフリカ・オーストラリア。
生息状況
県内の状況から溜め池や水田周辺に広く生育していたと考えられるが、現在では水田周辺においてはほどんど見られなくなった。
減少の要因
溜め池や水田の開発、農業汚染。
特記事項
前回は「絶滅危惧ⅠB類」としたが、近年、旧北条市の数ヶ所の溜め池において生育が確認されたことから「絶滅危惧Ⅱ類」に変更した。