平成29年5月9日 「第31回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)愛媛・松山大会の開催」についてほか

更新日:2017年6月14日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:平成29年5月9日(火曜日) 午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:13人

議題

  • 「第31回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)愛媛・松山大会の開催」について
  • 「第1回予防業務優良事例表彰の受賞」について
  • 「道後温泉別館 飛鳥乃温泉に設置する看板の書」について

会見要旨

それでは、本日の議題3件について説明します。
まず、第31回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)愛媛・松山大会の開催についてです。
この大会は、宇宙に関する国際会議では世界最大級の学会で、2年に一度開催され、4年前の名古屋大会、2年前の神戸大会に続き、今年、平成29年6月3日(土曜日)から6月9日(金曜日)まで7日間、一週間にわたり松山市で開催されます。
期間中は、宇宙に関係する研究者や技術者が最新の研究成果を発表するシンポジウムと、一般の方が参加できる国際宇宙展示が行われ、7日間で約1万5千人の来場を見込んでいます。
気運を醸成し、大会を成功させるため、松山市では、昨年度から愛媛県をはじめ、大学や経済団体と連携し、さまざまな事業を実施してきました。
今年、4月には、文化交流や科学啓発などで連携する協定を締結している東京理科大学の副学長で、アジア初の女性宇宙飛行士の向井千秋さんの講演会も開催されました。
国の内外からの参加者が「愛媛・松山に来て良かった、もう一度来てみたい」と思っていただけるような、おもてなしの心あふれる大会にしたいと思っています。
また、この機会を生かし、学会参加者を愛媛大学の最先端の研究拠点や、地元の企業を案内するテクニカルツアーを実施し、地元の力をしっかりとPRしていきます。
一般向けの主なイベントでは昨年、平成28年10月に国際宇宙ステーションから地球に帰還した大西卓哉宇宙飛行士の講演が6月4日(日曜日)午後2時からひめぎんホールのサブホールで行われます。
大西飛行士は、お父さんが松山出身です。子どもの頃から、よく松山を訪れており、全日空のパイロット時代に、宇宙飛行士候補に選ばれた時には、ラストフライトで松山・羽田便を担当するなど、松山とゆかりの深い方です。
今回は、4カ月におよぶ国際宇宙ステーションでのミッションの様子など、宇宙を実際に体験した大西飛行士のお話しが聞ける貴重な機会です。
また、6月6日(火曜日)午後7時から同じくサブホールで子規・漱石生誕150年を記念して、宇宙と俳句をテーマにした松山ならではのイベントも実施します。
宇宙開発の専門家の皆さんと、地元ゆかりの俳句関係者、愛媛大学で俳句を研究されている青木亮人先生、また、松山東高校時代には俳句甲子園で団体優勝、最優秀句に選ばれ、その後、早稲田大学に進学をされ、第10回宗左近俳句大賞で句集『海藻標本』で大賞を受賞された、俳人の佐藤文香さん、英語俳句を研究されている翻訳家の田村七重さんが「宇宙と俳句」をテーマにパネルディスカッションを行います。
そのほか、天体観測セミナーや水素ロケット実験教室など子どもから大人まで参加していただけるイベントを開催する予定です。
6月3日(土曜日)~7日(水曜日)、ひめぎんホールエントランスの県民プラザでのJAXAの展示では、本物や体験をコンセプトに2020年の打ち上げを目指し、現在開発中の最新型ロケットH3の大型模型や、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子の実物などが展示されます。
また、会場内のブース出展では、国の内外で活躍する宇宙航空関連企業、三菱重工、三菱電機、NEC、IHI、川崎重工や地元企業では、ロケットや人工衛星の部品を手掛ける松山市のユタカをはじめ、住友重機工業、コスにじゅういちなどの関連企業が、最新の宇宙開発の技術や製品などを紹介します。
地元展示では、昨年度、平成28年度から取り組んできた、宇宙絵画コンクールなどの受賞作品の掲示をはじめ、愛媛・松山らしい展示を計画しています。
地元開催地のテーマは、「語れ!宇宙の愛」です。
学会参加者の皆さんには、愛媛・松山を楽しみながら、最新の宇宙について語っていただき、そして、市民の皆さん、将来を担う子どもたちが宇宙を身近に感じ、夢を語りあい、この松山大会をきっかけに新たな宇宙への扉が開かれることを期待しています。
貴重な機会ですので、ぜひ、多くの皆さんに参加いただければと思います。

次に、第1回予防業務優良事例表彰の受賞についてです。
松山市では安全・安心なまちづくりで、さまざまな基盤づくりを行ってきました。
自主防災組織の充実強化に積極的に取り組んできた結果、全国の結成率が約80%なんですが5年前の平成24年の8月に、結成率100%を達成し、現在、自主防災組織は市内全域で759組織になっています。
また、防災士は、4月末現在、3,820名で全国一位、消防団員数は2,427人で四国一位、女性消防団員数は、186人で全国トップクラスです。
こうした取り組みに加え、まち全体で消防団の活動を応援する「だんだんプロジェクト」も評価され、平成26年2月に「防災まちづくり大賞 消防庁長官賞」を、また、昨年12月には、地域防災力を高めたことが評価され松山市自主防災組織ネットワーク会議が、防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しています。
今回の表彰制度は、消防庁が昨年度に創設し、全国の消防本部が行っている予防業務の中から、火災予防の先進的で効果的な取り組みを表彰するものです。
その第1回表彰で、松山市消防局の消防体制や予防広報の取り組みが、最高位の消防庁長官賞を受賞することになりました。
全国732の消防本部のうち、消防庁長官賞の受賞は、札幌市、横浜市、川崎市、松山市の4団体で中核市では唯一です。
報道解禁日は明後日、平成29年5月11日(木曜日)消防庁の公表以降です。
受賞した松山市の取り組みは、安全・安心を創造する予防事務を核とした「戦略型予防行政」の推進で具体的には、平成28年3月に導入した、消防情報モバイルシステムで限られた予算や人員、また施設を有効に活用し、戦略的に安全・安心なまちづくりを進めるため、火災予防や消火活動と防災・減災業務をICT化しました。
このシステムは、消防局がデータベース化した建物規模や危険物情報のほか、消防設備や消防法違反の状況、地震火災シミュレーションや関係機関との協定など、多くの情報をモバイル端末で現場に持ち出し、立入検査や危険物火災、また、防災訓練や警察など関係機関との合同調査で、早く、正確な情報を利用できます。
そのほか評価されたのは、消防局マスコットキャラクター「はっぴーカバー君」の活動です。
市民や企業の皆さんへの消防や防災広報での活躍をはじめ、昨年、松山市で開催された“えひめのてっぺんグランプリ”では、多くの方に応援いただき1位になり、知名度もあがり、幼稚園や保育所での防災教育や、高齢者の方への防火・防災セミナーなどで、楽しく、親しみを持ちながら防火意識を高めることに役立っています。 
今後も、愛媛県内や連携中枢都市圏での消防機関と、連携や協力した体制をつくる調査や研究をし、予防の取り組みを進めます。
表彰式は今月、平成29年5月24日(水曜日)、愛知県名古屋市で開催されます全国消防長会総会で行われます。
また、一般財団法人全国消防協会が募集する「平成28年度消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文」機器の部で本市消防職員が会長賞「秀賞」を受賞し、合わせて表彰式が行われます。

最後に、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉に設置する看板の書についてです。
現在、愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会までの完成を目指し、建設を進めています、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」に設置する施設名称の看板の文字は、奈良県斑鳩町の世界遺産 法隆寺の大野玄妙管長に揮毫していただくことになりました。
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉は、西暦596年の聖徳太子の来浴や西暦661年の斉明天皇の行幸などの物語や伝説がある、飛鳥時代をイメージした湯屋をコンセプトにしています。
また、松山市は、俳人である正岡子規が、この法隆寺の境内で、『柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺』という代表句を残した縁もあり、法隆寺管長と中宮寺門跡の立ち合いのもと、斑鳩町と平成28年2月に「観光・文化交流都市協定」を結び、文化や歴史を大切にしたまちづくりや魅力発信に取り組んでいます。
今年の6月、7月、8月、来月からになりますが、3回にわたって、奈良の橿原考古学研究所の指導研究員で、飛鳥時代の発掘調査に数多く携わられ、奈良芸術短期大学教授、そして、愛媛県埋蔵文化財センター理事長も務められる、愛媛県在住の前園実知雄先生をお招きし、飛鳥・奈良時代の大和と伊予の歴史についてなど講演いただく予定です。
そのような中、法隆寺管長に揮毫をお願いしたところ、快諾をいただき、新施設の魅力を高める大きなお力添えをいただくことができました。 
現在、執筆にご尽力いただいていると伺っていますが、5月22日(月曜日)午前10時から、法隆寺寺務所でその書を管長から直接受け取り、お披露目するほか感謝状をお渡しし、記念撮影する予定です。
頂いた書で看板を作成し、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉のオープン時に設置します。
説明は以上です。

質疑応答

【道後温泉別館 飛鳥乃温泉】
(記者)
法隆寺管長が銘板の書を揮毫することの所感は?
(市長)
先ほども申し上げたように、西暦596年に聖徳太子が道後にお越しになっている歴史があります。聖徳太子ゆかりのお寺が法隆寺になります。皆さんも行かれたことはあるんじゃないかなと思いますが、松山の中学生ですかね、修学旅行でよく行く場所でありますし、日本で最初に世界遺産に認定をされたのが法隆寺です。また、その法隆寺さんとは飛鳥時代から明治時代になりますが、正岡子規さんが『柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺』という俳句を、代表句を詠まれている。そういったご縁もありまして、法隆寺のトップ、管長さんに書をお願いしたところ、松山市と法隆寺のあります斑鳩町が観光・文化交流都市協定を締結していることもありまして、ご快諾をいただけました。重ねて申し上げますが、日本で最初に世界遺産に認定をされた、国宝が多くあるところです。その法隆寺のトップである管長さんの書をいただけることは非常にありがたいと思っています。
(記者)
大きさは?
(道後温泉活性化担当部長)
幅が約180センチで高さが約40センチです。
(記者)
そのまま銘板にするのか?
(道後温泉活性化担当部長)
書をスキャニングして、ステンレス加工し、文字を再現する予定です。
(記者)
松山市からのリクエストに管長が応えた?
(市長)
そうです。今、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉ですが、工事の進捗状況は、約40%と聞いています。できるだけ市民の皆さんに知っていただこうと、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉はホームページであったり、フェイスブックであったり、インスタグラムも公開しているので、皆さんも見ていただけたらと思うんですが、屋根に付きますしゃちほこのような鴟尾(しび)があります。これは松山市のお隣の今治市菊間の菊間瓦の職人さんが一生懸命、今、作っていらっしゃいます。確か20代の女性の瓦の作家さんが。周りの瓦職人の方も非常に推薦される方ですが、一生懸命その女性の瓦職人さんが今、作ってくださっています。また、男性のお風呂も50人、女性のお風呂も50人ずつ入れますけども、その浴場には砥部焼で陶板が作られて、それも石鎚山と熟田津、海の風景。男性、女性になりますが、今、それも砥部焼作家、山田ひろみさんが作ってくださっています。建物の工事も頑張っていますし、内装の装飾も愛媛の伝統工芸士さんが今、一生懸命作ってくれていますので、皆さんと一緒に良い施設にしていきたいなと思っています。斑鳩町との関係で言いますと、9月の国体直前に道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の建物ができます。そして、12月のグランドオープンに向けて、中庭を整備していくんですが、ここに西暦596年に聖徳太子が来浴された情景を表現したいと思っています。聖徳太子が道後に来られたのを記念して、伊佐爾波岡に建てられたという温泉の碑に、こういう文章があるんです。『温泉の周囲には椿の樹が茂って温泉を取り囲み、その壮観なことは、実にたくさんのキヌガサをさしかけたように見える、寿国のようである』、ここは天国のような場所だと聖徳太子が言われたという碑があります。そういう場所を中庭に、情景を再現と言いましょうか、作っていきたいなと、表現していきたいなと思っています。
(記者)
どこに展示するか?
(道後温泉事務所)
施設の正面になります。ちょうど左側がパースになるんですけど、この入り口の正面、外から見えるところに設置をする計画にさせていただいてます。
(記者)
法隆寺の管長の書を銘板にするのは珍しいか?
(市長)
なかなか、ないのではないかなと思います。
(記者)
初めてか?
(市長)
法隆寺さん自体はあるかもしれません。
(記者)
松山市が法隆寺に書いてもらうのは初めて?
(市長)
初めてですね。
(記者)
無償か?
(道後温泉活性化担当部長)
先ほど市長から説明があったと思うんですけど、5月22日に法隆寺の寺務所でその書を管長から受け取り、お披露目します。そして、感謝状をお渡しします。今のところは、感謝状をお渡しするということだけです。
(記者)
原本はどうする予定か?
(道後温泉事務所課長)
スキャンさせていただいて、実物は額縁に額装させていただいて、館内に展示させていただく予定です。原本につきましては、うちのほうで保管させていただく予定にしております。

【韓国大統領選挙】
(記者)
3人の候補者のいずれも日韓合意には批判的で見直しをはっきりと打診されている。平澤市と友好都市という立場での所感は?
(市長)
これは韓国の国民の方がお決めになることですから、特にコメントはありません。

【ふるさと納税】
(記者)
返礼割合を総務省から3割以下にするよう通知があったが、具体的な見直しの内容や適用の時期は?
(市長)
総務省の通知に沿って対応する予定です。具体的には、平成29年度の公募を今回の通知に沿った内容で実施しまして、既存のふるさと産品も、平成29年度の公募結果と合わせて6月1日に見直す予定です。
(記者)
現在の返礼割合と、いつまでに見直すかは?
(納税課長)
現在の率は約4割から5割になっております。それは先ほど申しあげたとおり、総務省の通知に沿って3割に、この度、改める予定でございます。

【JR松山駅付近連続立体交差事業】
(記者)
JR松山駅付近連続立体交差事業延長の所感は?
(市長)
今後も県と連携します。県は高架、松山市は周辺の土地区画整理事業という連携事業ですから、今後も、県と連携して行程など調整しながら、できる限り早い完成を目指していきたいと思っています。
(記者)
JR松山駅付近連続立体交差事業が遅れ、防災面や活性化への期待のずれ込みなど市民への影響は?
(市長)
防災面は具体的にどの辺りのことでしょうか?
(記者)
消防車が入れないところがあるなどとか、防災面の充実への影響です。
(市長)
もともと駅の西側は、狭い道路もありましたから、それも解消するために土地区画整理事業をやってきました。土地区画整理事業は順調にできていると認識しています。これからも市民の皆さんに喜んでもらえるような事業にしていきたいと思っています。
(松山駅周辺整備課長)
先の県の発表の延期に伴う市事業への影響は、現在のところございません。

※質疑応答は内容を要約しています。

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