平成29年4月11日 「子規・漱石生誕150年記念事業」についてほか

更新日:2017年6月13日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:平成29年4月11日(火曜日)午前11時30分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:16人

議題

  • 「子規・漱石生誕150年記念事業」について
  • 「味生地区及び余土地区の子ども・子育て施設の開設」について

会見要旨

それでは、本日の議題2件について説明します。
まず、子規・漱石生誕150年記念事業です。
今年は、正岡子規・夏目漱石生誕150年という大きな節目を迎え、「松山から世界へ、そして未来へ」をテーマに、二人の足跡と功績を紹介するさまざまな記念事業に取り組んでいます。
その主要な事業の年間予定ですが、お配りしている資料をご覧ください。
まず、松山市が進める記念事業です。
子規記念博物館では、4月1日(土曜日)に常設展示室をリニューアルオープンしました。
(1)近代文学に影響を与えたといわれる子規と漱石が暮らした「愚陀佛庵」、
(2)松山市在住の創作人形作家、森川真紀子(もりかわ まきこ)さんの作品、
(3)全国とのつながりがわかる「子規ゆかりの地」、
(4)そして子規の最期になる「絶筆三句」など、
新たに映像機器も導入して、わかりやすい展示になっています。
それに続いて、今月、4月29日(土曜日・祝日)から5月29日(月曜日)までの1カ月間、子規・漱石・極堂生誕150年記念 第63回特別企画展「子規・漱石・極堂―俳句革新の地 松山―」を開催します。
子規・漱石の友情や松山での日々、柳原極堂をはじめとする友人たちとの交流などについて、直筆の資料などを紹介しながら3人を顕彰します。
7月と8月には、漱石と子規の縁で交流している熊本市や奈良県の斑鳩町で、俳都松山大使 夏井いつきさんの俳句イベント 俳都キャラバンを実施するほか、8月19日(土曜日)、20日(日曜日)には、子規・漱石生誕150年記念 第20回俳句甲子園全国大会」を開催します。
先週の4月5日(水曜日)に第20回大会のエントリーを開始しました。生誕150年と第20回を記念して、今年度は、特別推薦枠を設け、36チームから40チームに参加校を増やします。
10月14日(土曜日)には、子規・漱石・極堂生誕150年記念式典を子規記念博物館で開催します。
そのほかの事業は、予定表のとおりです。

次に、「子規・漱石を未来へつなごうプロジェクト」です。
これは、この記念の年の機運を、松山市と一緒に盛り上げていただくため、企業や団体の皆さんにも、子規と漱石の俳句やロゴマークを積極的に活用していただき、子規と漱石の生誕150年を、市の内外に向け発信していくPRプロジェクトです。
昨年7月に制作したロゴマークですが、11月から一般の方にも利用いただけるようにしました。これまでに60件以上の申請を受け付けているほか、趣旨に賛同いただける企業や団体を、先月、3月31日(金曜日)まで募集し、35の企業や団体の皆さんから申し込みをいただきました。
その取り組みの一例ですが、「株式会社松山三越」さんでは、4月25日(火曜日)から5月1日(月曜日)に開催される「第5回江戸・浅草展」の会場内で、「子規・漱石生誕150年記念パネル展」が実施されます。
また、「道後の旅館 ふなや」さんでは、ふなや旅館内でパネル展示「子規・漱石が歩いた道後、ふなや」が行われるほか、ロゴマークを用いたオリジナル記念絵葉書を宿泊されるお客様にプレゼントする予定です。
そのほか、お茶などの製造や販売をしている「株式会社松南園(しょうなんえん)」さんでは、生誕150年を記念し、スティックタイプの漱石オリジナルコーヒーを開発中で、「愛媛新聞サービスセンター」さんは、生活情報誌「ウイークリーえひめリック」に、年間を通して記念事業の関連イベントを連載していただきます。
記念事業の詳細や追加は、参加企業や団体の取り組みも含め、決まり次第、随時お知らせしていきます。

松山市では、既存の施設を有効に活用し、必要な施設を複合化するなど経費を抑え整備し、また、連携した取り組みができるようにしています。
北条に完成した児童センターもその1つですが、次に、味生地区と余土地区の子育て支援の複合施設について説明します。
味生地区では、味生小学校の余裕教室を活用して、手狭になっている味生地域子育て支援センターや、味生保育園の保育室を整備しました。
また、以前から味生小学校で運営していた児童クラブも併せて改修しました。
この施設は、子育て支援センターと保育室や、児童クラブを複合的に、さらに、小学校内に整備していますので、今後は、小学生や乳幼児、そして保護者の皆さんや地域の方々も含めて、子育てを通じた相互交流ができる場として活用していきたいと考えています。
今月、4月21日(金曜日)夕方4時から落成式を行うことにしています。
次に、余土地区では、老朽化が進んだ余土保育園と余土小学校から離れた場所にあった児童クラブを余土中学校が移転した後の旧校舎の一部を有効活用するほか、新たに「子ども総合相談センター事務所」も整備しました。
この施設も味生地区と同様、子育てに関する施設を集約していますので、相互の施設が連携し、余土地区の子育て支援サービスの充実に貢献できると考えています。
園庭と駐車場が6月中旬に完成する見込みで、落成式は7月を予定しています。

最後に「平成29年度 わが家のリフォーム応援事業」の開始についてお知らせします。
昨年度から新たに実施した、わが家のリフォーム応援事業は、市民の皆さんに大変好評で、多くの方々に利用いただきました。
申請件数は、717件、うち長寿命化や省エネ化が481件、バリアフリー化が180件、耐震化が2件、子育て応援が54件です。
経済面では、補助申請額の約10倍に相当する約15億円の民間工事の受注を誘発したと考えています。
今年度も、良好な住環境を整備するほか、空き家の増加を抑制する住宅施策として引き続き実施することにしました。
昨年度、大変好評で、募集後、約1カ月で予算額に達したことを考慮し、今年度は受付を2期に分け、1期の受付を平成29年、今年の5月1日(月曜日)から、2期の受付を平成29年、今年の10月2日(月曜日)から行うことにしました。
年度途中にリフォームを思い立った方も利用でき、市民の皆さんがより活用しやすい制度となったと思います。
主な制度内容は昨年度と同様で、補助対象は、市内にお住まい、または移住を予定している方で、対象工事は、次の4つのタイプの基本工事です。
1つめは「長寿命・省エネタイプ」で、建物の劣化を防ぐ目的の外壁や屋根などの工事のほか、平成25年度省エネ基準相当への改修工事です。
2つめは「バリアフリータイプ」で、高齢者が居住する、住宅の設計指針に基づく工事が対象です。
3つめは「安全・安心タイプ」で木造住宅耐震改修等補助事業に合わせて行う、リフォーム工事が対象です。
4つめは「子育て応援タイプ」で18歳未満のお子さんがいる子育て世帯が行う、リフォーム工事が対象です。
補助金額は、その4つのいずれかの基本工事と、一般的なリフォーム工事を合わせた工事費の10%で、30万円を上限に補助します。
加えて、移住対策として、平成28年、去年の4月1日以後、市外から移住した方の場合は、「移住者加算」として30万円を、空家対策として、平成29年、今年1月1日以後、中古住宅を購入した方の場合は、「リノベーション加算」10万円を、また、子育て世帯支援として、リフォーム工事を行い、新たに三世代が同居や近居になる場合のほかお子さんが3人以上の多子世帯の工事の場合は「三世代同居・近居、多子世帯加算」として30万円を加算し、最高100万円を補助します。
人口減少にオール松山体制で対応する「まつやま創生未来プロジェクト」の取り組みの一つとして、移住者への加算支援や三世代同居・近居、また、多子世帯へ加算し、松山への定着と新しい人の流れをつくり、住み続けたいまち「まつやま」の創生を目指します。
説明は以上です。

質疑応答

【子ども・子育て施設】
(記者)
小学校の余裕教室や旧校舎を保育園に活用するのは、他の地域でもあるか?
(子ども・子育て担当部長)
全国的には他にも例があると思います。
(市長)
松山での一例目は、清水小学校で松山市の城北にありますが、清水小学校が姫山小学校と分離をしました。そこで、いわゆる余裕教室ができたわけで、今、高齢の方がお越しになられて、子どもたちと交流できる場所になっています。全国的にも多分、他の自治体もそうだと思うんですけども、少子化の影響でだいぶ、余裕教室ができてくるんですが、今、小学校・中学校ではきめ細かい教育をするということで、直ちに余裕教室になるわけではないんです。そういったことからできれば大規模に、ちょっと大きく空いた場合は、建物の有効活用ということでそういうことをしたいなと。そういう方向性のもとで進んでいたわけですけども、味生小学校に余裕教室ができまして、また余土の中学校は皆さんご存知のように移転しましたので、古くなった校舎などを有効活用するということです。比較的少ない事例ではないかと思います。
(記者)
今後、他の地区でも実施する予定は?
(市長)
大きな方向性としては、公共施設の有効利用ということですから、できるだけやっていきたいと思っています。一方で公共施設を有効利用したいということと、今、市民の皆さんからは子育て支援を特に求められています。やはり子どもたちが、将来の松山や将来の愛媛や将来の日本を背負って立つ存在になるわけですから、子育てへの支援ができないとなかなか難しいですよね。その世代が増えていかないことになりますので。ですので、子育ての支援はできるだけしていきたいと。そういう思いが合わさったと思います。大方向としては、公共施設の有効利用はこれからも引き続き進めていきたいと思っています。
(記者)
定員を増やす予定は?
(子ども・子育て担当部長)
味生につきましては乳児室、0歳から1歳児が10人程度。一時預かりが、年齢にもよりますが、おおむね15人程度増えます。余土につきましては、旧施設に比べてかなり面積的には増えているんですけれども、これまでの園舎が、事務室や調理場などの保育室以外のスペースが非常に狭かったというのもありまして、一時預かりを除いた保育室面積で比較するとあまり増えておらず、現在のところ定員はそのままに据え置いています。
(記者)
定員は増えていないということか?
(子ども・子育て担当部長)
はい、弾力化によりまして、定員より少し余分めに取ることができる、130名程度までは対応可能になったと考えています。
(市長)
副部長はそれこそ味生保育園の園長さんでしたから。
(子ども・子育て担当副部長)
定員自体はどちらも増やさず、ただ、今、国が認めております、子どもたちの最低基準の面積ですとか保育士の数で、弾力化で定員以上に受けることができます。それで、先ほど部長が申しましたように味生保育園では10人程度、それから余土保育園でも10人から15人程度多く受け入れることはできるようになりました。
それに加えまして、地域で求められる一時保育という事業を新たに設けましたので、地域の皆さんが、必要に応じて「子どもをちょっと預かって」ということができるような設備を整えました。それが、どちらも15名くらいは受け入れるようになりますので、かなり有効利用ができるかと思います。
(市長)
味生なんですけども、これまでも子育て支援センターの子育て支援教室での託児サポートやアレルギー食の実習などで、地域の方々に関わっていただいてたんですが、さらに多くの事業で子育て支援に参加していただけるようになると考えています。また、今回整備するまでは地域の公民館などを間借りして活動をしていましたので、味生地区での保育需要が増加してきて、今回整備するまで地域の公民館などを間借りしていた活動が、より良くなります。
また余土ですけども、一時預かりを除いた保育室の面積で比較すると新園舎は14%の面積増になりますので、ちょっとゆとりができますし、3階に子ども総合相談センター事務所ができますので、現在の築山の青少年センター内と、萱町の保健所内に事務所があったわけですが、余土に事務所を増設しますので、計三事務所で、よりきめ細かい対応ができるかなと思っています。できる限り、子育ての支援をしていきたいということです。

【我が家のリフォーム応援事業】
(記者)
目的は?
(市長)
いろいろ取り組みがあろうかと思うんですが、この事業の目的は、人口減少にオール松山体制で対応する、松山創生未来プロジェクトがあるんですが、このプロジェクトの取り組みの1つです。移住者への加算支援であったり、三世代同居や近居、また多子世帯へ加算したりして、松山への定着と新しい人の流れを作って、住み続けたい松山の創生を目指していくものです。また、住宅施策として長く暮らし続けられる住まいづくりを応援して、良好な住環境を整備するほか、空き家の増加を抑制するという意味合いもあります。
松山は、皆さんも県外から来られている方もいらっしゃるかと思うんですが住みやすい、住みやすいとものすごく言われます。移住の可能性が非常に高い高いと言われていますけども、やっぱりこういう取り組みでも移住をより多くしていきたい、住み続けたい、といろいろな方から思っていただける場所にと。また、個々で暮らすのもいいですけども、やはり三世代が同居していただくことによって、介護のことでも助けてもらえるとか、子育てのことでも助けてもらえるとか、また同居だけじゃなくて、近くに住まう近居でも、子育て、介護でもありがたいという面がありますのでそういったことですね。で、多子世帯への加算もありますから、これもまた、子育てのサポートと思っています。いろいろな松山市として、移住のことであったり、つながりを作っていくであったり、介護の予防のことだったり、子育ての支援であったり、さまざまな思いがありますけど、そういうのがこういう事業になっています。

【俳句ユネスコ無形文化遺産】
(記者)
4月24日に俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会が設立される。松山市も参加すると聞いているが、市長の考えは?
(総合政策部長)
日本の全国的な4つの大きい団体がそろって、俳句の世界遺産を目指すということで、なかなかない機会だと思っております。ぜひ実現をしていきたいと思っております。
(市長)
俳句の魅力アップですよね。今、皆さん方のメディアでも協力いただいて、松山では、小学生たちがよく授業で俳句を詠んだりしてますし、皆さんのお力をいただいて、本当に多くの方々に俳句が広がってます。日本だけじゃなくて、世界に俳句が広がっていますので、そういう中でこの流れがあるということです。俳句の魅力を上げていきたいなと思っています。日本全国にも発信するし、世界にも発信してきたいという思いです。

【道後温泉本館】
(記者)
基本設計の進捗は?
(市長)
特に変わっていません。

【愚陀佛庵】
(記者)
再建をどのように考えているか?
(市長)
これまで申し上げてきたとおりですが、現在、庁内の関係課でプロジェクトチームを立ち上げまして、フィールドミュージアム構想の実現に向けて愚陀佛庵の再建を検証しています。スケジュールは未定ですが、子規・漱石生誕150年の節目の年である今年中に何らかの方針が発表できればと考えています。

※質疑応答は内容を要約しています。

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