平成30年1月9日 「新年のあいさつ」について

更新日:2018年1月30日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:平成30年1月9日(火曜日)午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:15人

議題

  • 新年のあいさつについて

会見要旨

改めまして、明けましておめでとうございます。
本日は、今年最初の定例記者会見をかねまして皆さま方に、新年のごあいさつをさせていただきます。
さて、昨年は、「愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会」の開催をはじめ正岡子規、夏目漱石、柳原極堂の生誕150年、坂の上の雲ミュージアム10周年、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の誕生、花園町通りのリニューアルなど節目が重なり、市民の皆さんと話し合い、知恵を出し合ってきたことが多く花開き、実を結んだ一年でした。
今年も、さまざまな分野で施策を着実に進め、市民の皆さんと協働でまちの魅力を高めていきたいと思っています。
今年は、明治元年から150年目の「明治150年」、そして、小説『坂の上の雲』の主人公の一人、秋山真之の生誕150年です。明治の時代に生きた子規・漱石など、先人たちが育んできた「ことば」と「文学」のまち松山の魅力を国の内外に発信し、また、市民の皆さんの松山への愛着や誇りをさらに高めていきたいと考えています。
ちょうど2週間前、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉では、回廊と中庭と街路を一体的に整備し、グランドオープンを迎えました。合わせて、地元の皆さんに親しまれてきた椿の湯を、高齢者のご利用も多く、安心して入浴していただけるように、現状で少し深いと言われていた浴槽を改修したほか、浴室内に外気に触れて寛いでいただける休憩スペースを新設するなどリニューアルオープンしています。道後温泉本館、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉、椿の湯の3館の湯を巡るスタンプラリーもおかげさまで好評です。
 1月には、飛鳥乃湯泉の中庭で松山市の市の花「つばき」にさらに親しんでいただくため、「いい、つばき」で1月28日を「つばきの日」に制定します。
また、1月27日(土曜日)、28日(日曜日)には、中国、四国、九州地方で初の「第5回全国城サミットin松山」を、1月12日(金曜日)、13日(土曜日)には、「第6回LRT都市サミット松山2017」を開催し、松山の魅力を全国に発信して、地域の活性化や観光誘客を目指す事はもちろん、市民の皆さんにも松山の宝の魅力を再発見していただきたいと思います。
 2月3日(土曜日)には、子規、漱石、極堂生誕150年記念事業の締めくくりとして、『International Photo-Haiku Festival』と題し、夏井いつきさんの句会ライブをはじめ世界的に高い情報発信力を持つ、元ベルギー首相でヨーロッパ28カ国、人口約5億人のEU初代大統領に就任され、今、前大統領という肩書になっていますが、松山市特別名誉市民でもあるヘルマン・ファン・ロンパイさんや、元東京大学総長で、第122代 文部大臣などを歴任された、国際俳句交流協会会長の有馬朗人さんをお迎えしたシンポジウムや「瀬戸内・松山国際写真俳句コンテスト」の表彰式を開催し、「俳都松山」を世界へ、そして未来へ発信します。
有馬先生には、俳句のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みの講演をいただくほか、世界の41カ国から過去最高の3,568作品の応募があった写真俳句の最優秀賞の句評を夏井いつき氏と、鹿児島国際大学 国際文化学部教授で、外務省、EU(欧州連合)主催 第2回EU英語俳句コンテストの審査委員を務められた、デビッド・マクマレイ先生から頂きます。
また、4月14日(土曜日)には、道後で4年ぶりのアートの大祭「道後オンセナート2018」もグランドオープンです。フィナーレは来年2月末、会期は18カ月間です。国の内外で活躍する約20名のアーティストが、「オマージュ(賛歌)」をキーワードにホテルプロジェクトをはじめ、魅力的なアート作品を道後のまち全体に展開し、回遊性と滞在性を高めます。
そのほか、スポーツの分野でも、国体で高まった市民の皆さんのスポーツ熱を継続し、充実したスポーツ施設を有効活用していきます。来年は、ラグビーワールドカップ、そして、再来年の2020年は東京オリンピック・パラリンピックと、2年続けて、大規模な世界大会が日本で開催され、海外から多くの方が日本を訪れます。愛媛県と連携しながら、海外チームのキャンプや事前合宿を積極的に誘致し、スポーツ振興や地域の活性化につなげていきます。
 子どもたちの教育環境も充実します。最近の夏は、真夏日、猛暑日が珍しくありません。学校には、暑い日でも子どもが授業に集中できる環境が必要です。また、学校は、大きな災害のときに避難所になり、小さな子どもや高齢者が避難してこられます。そこで、小学校、中学校のエアコン整備を進め、去年は、中学校全29校と、島しょ部の小学校3校の全ての普通教室で整備が完了し、2学期から使用を始めました。そのほかの小学校は、来年度中の使用開始を目指して整備を進めています。
 私が市長に就任してから真っ先に取り組んだタウンミーティングは去年、100回を超えました。これからも、変わらず、市民の皆さんと一緒に、一人でも多くの人が笑顔になり、幸せを実感できる松山の実現に向けて、公約の実現に徹底的にこだわり、「現地・現場を大切に」「市民目線を大切に」一つ一つ着実に積み上げていきたいと思っています。
説明は以上です。

質疑応答

【市民協働のまちづくり】
(記者)市民協働のまちづくりというフレーズをよく使われている。今年具体的に実現したい事は?
(市長)「きょうどう」っていろんな字がありますけれども、私がよく書きますのは協力するの「協」に「働」くという、市民「協働」のまちづくりを書きます。さまざまな漢字がありますが、なぜこの字を選んでいるかというと、それぞれに得意分野があります。行政の得意分野があるし、民間の方々の得意分野があるし、そういった得意分野を生かしながら共に働くっていうのがこの字、「協働」。協力して働くという「協働」を使います。市民協働のまちづくり。今年1年さまざまな大事な事がありますけれども、特に道後温泉本館の保存修理工事。「早ければ、今年の秋、以降。早ければ、今年の秋、以降」です。これは3点セットでないと間違います。「早ければ、今年の秋、以降」と申し上げています。道後温泉の保存修理工事は、私はこのように思っていまして、地域をあげて取り組めばきっと乗り越えられる。できなければ逆になると思っています。地域をあげて取り組めばきっと乗り越えられる。できなければ逆になると思っていまして、工事までの期間は、乗り越えていく準備期間だと思っています。全ての人に役割があると思っていますので、皆さんと一緒にまさに市民協働のまちづくりで乗り越えていきたいと思っています。
(記者)着工する時期が確定できないのは国の作業を待っているから?
(市長)そうですね、国の重要文化財ですから、文化庁さんとの話し合いになりますけれども、今そういった話をしているところです。文化庁さんからも補助金を頂ければ皆さんの負担といいましょうか、市の負担も軽くすることができますので、今文化庁さんとも話し合いながら進めているところです。
(記者)年末のカウントダウンや道後温泉別館 飛鳥乃湯泉のリニューアルで人が多かった。年末年始の道後の集客数は?
(市長)道後温泉全体という言い方で、3館での数字、本館と飛鳥乃湯泉とリニューアルした椿の湯、この3館でということになりますが、前年比135.5%になっています。3館での数字になりますけど。
(記者)どのように思うか?
(市長)そうですね、まず行政はやはり継続性が大事ですから、経緯を踏まえておきたいと思うんですが、前市長中村時広さんの時に道後のファサード整備をしました。全国から来られている記者さんはご存知ないかもしれませんが、以前は道後温泉本館の前は車が通っていまして、記念写真を撮るのもなかなか難しいなんて言われたこともあるんですけれども、前中村時広市長の時に景観整備が行われて本館の横を車は迂回していくようになりました。そういう景観整備ができているから2014年からやっている道後アート事業ができるわけです。かつてのように車が通っていたらなかなかアートをしてもお客さまは安心して見ることができません。そういう景観整備をしてもらっていたことは非常にありがたいことで、2014年から、これも市民協働のまちづくりになります。行政がやってくれやって言われがちですけれども、行政だけじゃなくて地元の方と一緒にやりましょうよと、企業の方と一緒にやりましょうよというので道後オンセナートをやってきました。今こういった形でお客さま増えていますので、特に若い女性の方。おかげで4年連続楽天トラベルの「ココロ潤う。おんな一人旅に人気の温泉地ランキング」で、年末に発表されましたけれども4年連続で日本一になることができました。今若い女性のお客さま、外国人のお客さまが増えていますので、これからも引き続き市民協働のまちづくりを進めていきたいなと思っています。
(記者)今年の秋以降も、市民との協働のまちづくりを市長としてやるつもりがあるか?
(市長)今年の秋以降ということは?
(記者)任期です。
(市長)ちょっと婉曲してお話しをされたという、質問をされたということですかね。3期目をどうするのかというお話だと思いますけれども、前回も申し上げたですかね、今公約の推進に全力をあげているところで3期目ということについて考えるような余裕はないと。とにかく私は市民の皆さんとのお約束、公約を大事にしていきたいですね。私は一市民出身で今のお仕事を頂いていますけれども、当時思っていたのはやはり行政と市民の距離ができること、政治と市民の距離ができることは良くないと思って、これまで仕事をさせていただいていて、私にできることがあるんじゃないかと思って決断をさせていただきました。やはり公約を大事にしないから政治不信が生まれるんだと私は思っているんですね。ですから、できるだけ皆さんとのお約束、公約にこだわっていきたいと思ってます。今公約の推進に全力をあげているところ、先ほどご質問のあったことについてはまだそういったことを考える余裕はないというところです。
(記者)道後温泉本館保存修理期間中の集客にどのような準備をするか?
(市長)まず押さえておきたいのが完全閉館ではありませんよと。工事をしながら営業していく、営業しながら工事をしていくということですね。さまざまな手法があろうかと思います。東京の浅草の雷門ですね。あそこの工事も今最新技術でいろいろあります。雷門の様子を工事のシートに映してというようなそういう技術もあります。担当課にはとにかくいろいろ知恵と工夫でやろうと話しています。また冠山、道後温泉本館の右側に山があって冠山の駐車場があります。あそこに「空の散歩道」という道後温泉本館全体を見る所があります。そこに工事中の本館の全景を眺められる眺望スポットとして足湯や休憩所を整備していく、工事の見学会を開催するなど効果的に情報発信もしていきます。また先ほど申し上げました道後オンセナート2018、複数のアーティストです。いよいよ4月からグランドオープンになります。会期も長いです。いろいろな芸術祭があっていいと思うんですが、期間が長いと旅行商品にしやすいんですね。旅行会社のパンフレットに載りやすいですね。そういったロングランになりますこの道後オンセナート2018。今、蜷川実花さんの作品がプレオープンで出ています。こういった道後オンセナートですとか、観光の瀬戸内・松山構想ですとか、さまざまな手を駆使しながらやっていきたいと思いますし、先ほど申し上げたように工事までの期間は乗り越えていく準備期間だと思っていまして、市民の皆さんもできる事ってあると思うんですね。行政だけが情報発信をするんじゃなくて、市民の皆さんお一人お一人が情報発信していただくのと、していただかないのでは大きな違いがあると思いますし、市民みんなで乗り越えていきたいと思っています
(記者)道後の3館合わせて前年比135.5%という数字の評価は?
(市長)まずまず、12月26日に飛鳥乃湯泉がオープンしましたが、道後温泉本館の前年と比べますと、だいたい目標くらいかなあという数字が出ていますので、だいたい半分くらいを見越していくと記憶しているんですけれども、まずまずと思っています。先ほどお話しした事も関連するんですが、124年になる道後温泉本館と、まだできて3カ月の道後温泉別館 飛鳥乃湯泉。例えるならば生まれたばかりの赤ちゃんですよね。これを単純比較するわけにいかないですよ。ですから市民の皆さんと一緒に育てていきたいと9月26日、また12月26日のオープンでも申し上げたのではないかと思います。市民の皆さんと一緒に育てていきたいと思っています。
(記者)そのほかの観光地で目立って伸びているところは?
(市長)後ほど、お知らせします。先ほど飛鳥乃湯泉の事が出ましたけれども、新しく12月26日からだったですかね、この「道後温泉湯めぐり手形」といいまして、本館と飛鳥乃湯泉と椿の湯が、スタンプラリーのような形で。2つ集めたらプレゼントが、3つ集まったらまたプレゼントがっていうのを知恵と工夫でスタートさせています。結構3つポイントが貯まると良いグッズだったと記憶してます。こういった知恵と工夫で取り組んでいきたいなと思っています。統一チケットになると本館はいろんなコースがありますね。飛鳥乃湯泉もいろいろコースがありますので、組み合わせると10何種類のコースができてしまい、札場が混雑するといけませんので、このようなスタンプラリーを考えました。皆さんに入っていただきたいと思います。
(記者)利用実績は?
(市長)比較的お客様の声を頂いていまして、良いプレゼントがもらえたなんていう良い声を頂いています。台紙は湯玉の形になっていますね。湯玉で椿があしらわれていて。

【愚陀仏庵と暴走車両対策の進捗】
(記者)愚陀佛庵の民間からの動きと暴走車両対策の進捗状況は?
(市長)愚陀佛庵のことについては前回申し上げたことと変わりはありません。具体的な取り組みといいましょうか、民間のほうから出てくると思いますのでその計画を見ながら、お考えを見ながら、できる支援はしていきたいと思っています。また暴走車両の件ですが地元の商店街や警察、市の関係各課などが集まり意見交換会を行いました。市でも対策案を検討していまして地元商店街と協議を進めているところです。
(記者)結論までは至ってない?
(市長)結論という言い方になるとまだそこまでは至ってないということですね。
(記者)愚陀仏庵も民間から積極的なアプローチはないか?
(市長)はい。

【えひめ国体・えひめ大会】
(記者)国体で盛り上がったスポーツ熱を高めるため組織を強化するか?
(市長)私どものスポーツの担当課はスポーツ振興課です。もともとあります。特に組織をとまでは考えていませんけれども、職員には先ほど申し上げたように国体、また全国障害者スポーツ大会で盛り上がった機運というのを、やはりあの年が特別だったんです、で終わらせるのにはあまりにも寂しいですよね。私は以前から、前の仕事させていただいている時から、それこそ皆さんと同じように取材をさせていただいてましたけれども、国体とか、全国障害者スポーツ大会っていうのはスポーツがその地域に広がっていくチャンスだと思っているんですね。スポーツ施設も日本トップレベルのものを求められますから、国体っていうのは。そういう日本トップレベルの施設になっていますのでそれをできるだけ、ワールドカップであるとか、オリンピック・パラリンピックの事前合宿とかキャンプの誘致で生かしていきたいと思いますし、このスポーツ熱を愛媛県とも連携をしながら進めていきたい、広げていきたいと思っています。

【明治150年、秋山真之生誕150年】
(記者)具体的な事業は?
(市長)これまでも坂の上の雲ミュージアムや子規記念博物館では、秋山兄弟、正岡子規など明治を生きた先人たちの功績を展示して顕彰するほか、子規たちが残してくれた俳句文化を活用したイベントの実施や、また坊っちゃん列車、道後放生園のからくり時計などの観光資源の明治をキーに取り組んできました。これまでも明治をキーワードに取り組んできた、それが今年ちょうど明治150年を迎えるということになります。「智謀湧くが如し」と言われた秋山真之さんがどういう方であったのかというのを生誕150年ですから、去年は子規さん、漱石さん150年でいろいろと皆さんに知っていただきましたけれども、秋山真之さんの生誕150年で、さまざま知っていただきたいと思ってます。こうすることによって明治の文化や歴史に触れるイベントを通して、まず1つ、ふるさとへの愛着を高めてもらうこと。2つ目に先ほどの真之さんの功績を顕彰して明治という時代に明るくひたむきに国づくりを行った先人たちの精神を取り入れ、まちづくりの機運を醸成をすること。3つ目に俳句、全国からまた国外から先ほど3,500という応募数を申し上げましたが、国内だけじゃなくて世界から俳句が注目されています。こうした俳句に代表される松山の固有の文化や歴史を全国にPRして、この松山の魅力を発信して、松山を訪れる動機づけにつなげることなどにも取り組んでいきたいと思っています。坂の上の雲ミュージアムの真之さんの企画展、工夫を凝らしながら今準備を進めてくれていると思います。

※質疑応答は内容を要約しています。

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