平成30年1月23日 「故早坂暁氏の表彰」についてほか

更新日:2018年2月23日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:平成30年1月23日(火曜日)午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:15人

議題

  • 「故早坂暁氏の表彰」について
  • 「坂の上の雲ミュージアム第12回企画展 テーマ展示『明治青年 秋山真之』の開催」について

会見要旨

 本日の議題の前に、「まつやま・いじめ0の日」についてお知らせします。
 昨年、冬休み中の12月26日(火曜日)に、「第12回子どもから広がるいじめ0ミーティング」を開催し、松山市内の全小学校・中学校の代表の子どもたちの話し合いで、「毎月10日を『まつやま・いじめ0の日』にする」ことが決まりました。「いじめゼロ」の「い」を「1」、「ゼロ」を「0」で毎月10日です。この日は市内の小学生・中学生が、それぞれの学校で考えた取り組みを行い、子どもたち自身が、いじめをなくす機運を高めていきます。1月9日(火曜日)に3学期が始まってから、各学校で周知し、子どもたちがいじめをなくす取り組みを考えてきました。
「第1回まつやま・いじめ0の日」は、2月10日が土曜日で休業のため、前日の9日(金曜日)です。例えば、久谷中学校では、朝の登校時にえひめ国体で使ったのぼりを再利用し、旗のデザインをいじめをなくす合言葉に変更し、あいさつ運動をしたり、朝の会と終わりの会で、いじめ0の月目標を決めて発表したりします。その他の学校の取り組みも、とりまとめ次第お知らせします。

 それでは、本日の議題2件について説明します。
 まず、脚本家、故早坂暁氏の表彰についてです。
松山市では、松山市の公益の増進に寄与された方、また市民の模範となった方を「表彰」し、その業績・功績を称え、広く市民の皆さんにお知らせしています。故早坂氏は、代表作『花へんろ』をはじめ、生まれ育った北条地区をたびたび作品に取り上げられ、テレビや映画の撮影も数多く行われました。地域のにぎわいを生み出すとともに、松山市の全国周知にもつながりました。また、市制100周年を記念して創設した「坊っちゃん文学賞」では、創設からご逝去までの30年にわたり審査員を務めていただき、文化の振興と、「ことばと文学のまち松山」の発展に大きく貢献されました。そこで、松山市の公益に寄与するところが特に著しいとして、松山市表彰選考専門委員3名のご意見を参考に検討した結果、そのご功績を称え、脚本家、故早坂暁氏に、市政功労者表彰の最高位である「松山市栄誉賞」を授与することに決定しました。表彰式は、2月16日(金曜日)、午後1時半から北条ふるさと館で行います。追悼展ほか詳細は、決まり次第お知らせします。

 次に、坂の上の雲ミュージアム「第12回企画展 テーマ展示『明治青年 秋山真之』」について説明します。
 坂の上の雲ミュージアムは、松山市が、中村時広前市長時代から取り組んでいる、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』を活かしたまちづくりの中核施設として、世界的な建築家 安藤忠雄氏の設計で平成19年4月に開館し、市民の皆さんをはじめ、県の内外から多くの方にお越しいただき、昨年4月に10周年を迎えました。全国で来館者数が10万人を超える文学館は8館で、坂の上の雲ミュージアムは、東京都の世田谷文学館、岩手県の宮沢賢治記念館に続き、全国3位で入館者数はトップクラスです。企画展では、成長するミュージアムとして、毎年新しいテーマを設定し、小説『坂の上の雲』に描かれた近代国家としての日本や世界の出来事、そこに生きた人々の人生をさまざまな角度から展示してきました。今年は、明治150年、そして秋山真之生誕150年の年です。
 この二つの節目の年にふさわしく、今回は、初めて真之の生涯そのものにスポットをあてた企画展を来月、2月27日(火曜日)から来年の2月17日(日曜日)まで開催します。司馬遼太郎さんが、小説『坂の上の雲』のあとがきで言われているように、明治は、誰もが一定の資格を取得さえすれば、博士や官吏、教師、軍人などさまざまな道を選ぶことができた時代です。秋山真之は、幕末維新の戦いでいわゆる“負け組”になった松山藩に生まれ、自らの知恵と努力で明治という激動の時代を駆け抜けました。
 展示内容は、資料の展示概略の左側「日本海軍の知将」では、真之を、直感力に優れ、明治という時代のリアリズムを兼ね備えた、新時代の申し子のような青年として捉えています。真之は海軍兵学校を首席で卒業した後、アメリカ留学やヨーロッパの視察など、海外の情報収集を熱心に行いました。その後、日本海軍の戦略や戦術の構築にも力を尽くし、日露戦争では連合艦隊作戦参謀という重要な役割を任されるなど信頼も厚く、連合艦隊司令長官 東郷平八郎からも「智謀湧くが如し」と称賛されました。ここでは、アメリカ留学前の真之の写真や、第一次世界大戦視察時のパスポート、東郷平八郎から贈られた書など、初公開のものを中心に真之の貴重な資料を展示します。
 中央部の「ファミリーヒストリー」では、真之と家族に関する資料を展示し、家庭人としての真之の実像に迫ります。父・久敬から真之にあてた手紙や長男・大の命名書、真之が妻・季子にあてた手紙、真之の眼鏡ケースなどのほか、真之が最晩年に、懸命に生きた自分の人生を振り返り詠んだ「一息を入れて見おろす上り坂」の自筆の書など、ここでも初公開の資料を多数展示します。
 上段右側では、「天下の書生」や「伊予のがき大将」であったころの真之に触れ、知将の源流を探ります。資料として、若いころから文芸に親しみ、芸術的感性を育んでいった様子がわかる真之の絵画や真之自身が買い求めた調度品などを展示します。
 その他、映像コーナーでは、小説『坂の上の雲』のことばを織り交ぜながら、明治の典型的な一人の若者である真之が新時代にどのように生きたのか、その一端を解説映像で紹介します。
 今回の、明治松山から、大きな世界に飛躍した真之に焦点をあてた企画展で、訪れた方々に、明治時代のエネルギーや、近代化への歩みについて考え、思いを巡らせるきっかけにしていただきたいと考えています。
 以上です。

質疑応答

【故早坂暁氏の表彰】
(記者)
故早坂暁氏の功績への所感は?
(市長)
はい、先ほども申し上げましたけれど、代表作の『花へんろ』ですとか優れた作品を数多く生み出されました。生まれ育った北条地区をたびたび作品に取り上げられまして、それが契機になってテレビや映画の撮影も多く行われました。地域のにぎわいを生み出すとともに松山市を全国に周知することにもつながったと思っています。先ほど申し上げた坊っちゃん文学賞も創設からお亡くなりになるまで30年間審査員を務めていただきました。ことばと文学のまち松山の発展に大きく寄与していただいたと感じています。
そうですね、わたくし、市長に就任させていただいてから、鹿島が渥美清さん、早坂さんと大親友であった渥美清さんが愛された場所なんだよというのを教えていただいて、鯛めしの太田屋さんには、渥美清さんが太田屋さんで過ごされている写真などもあるんですけれども、鹿島に訪れた途端に、渥美清さんが愛した場所なんだよと、全国いろんな場所に行かれた渥美清さんがここ北条を愛されたんだよということを分かっていただくために、確か渥美清さんの「お遍路が 一列に行く 虹の中」だったですかね、「お遍路が 一列に行く 虹の中」だったと記憶しているんですが、これは渥美清さんの俳句です、その句碑を早坂さんのご協力で、また北条地区まちづくり協議会の方々が句碑を北条鹿島に渡った所に建てていただいたのもすごく印象に残っています。
北条というふるさとを大変愛された方で、また文学を愛された方だったですね。皆さんの会社にも多分映像として残っていると思うんですが、2年前だったですかね、坊っちゃん文学賞で若い人が書く作品というのはこうじゃなきゃいけないという、ほとばしるような思いを聞かせていただいてですね、本当にふるさとへの思いがあふれる方、文学への思いがあふれる方だったと思います。松山市栄誉賞を心からお贈りしたいと思います。
(記者)
最高位の賞を贈る所感は?
(市長)
今まで申し上げたように「ことばと文学のまち」の松山に大きく寄与していただいた方ですし、またふるさとも多く取り上げていただきました。本当に功績誠に大なりだと思っています。松山市栄誉賞を贈れることになって良かったなと思っています。
(記者)
市民に早坂さんの作品や北条地区をどのように感じて欲しいか?
(市長)
そうですね、先ほど申し上げたように追悼展も企画しています。あらためてこの栄誉賞をお贈りするようになった早坂暁さんの功績を皆さんに知っていただいたらと思いますし、『ダウンタウン・ヒーローズ』ですとか、また『花へんろ』ですとか、今書籍はもちろんですし、映像としても見ることができますから見ていただいて、素晴らしい作品だったんだなあというのをあらためて皆さんに知っていただけたらと思っています。
(記者)
追悼展のスケジュールは?
(市長)
詳細は決まり次第お知らせします。
(記者)
この表彰は何人目か?
(市長)
松山市栄誉賞ですが、先ほど申し上げたように市政功労の最高位の表彰になります。平成14年度に2名、そして平成26年度に1名授与しています。お二方というのは平成14年度は和田茂樹さん、子規記念博物館の初代館長ですね。そして千葉茂さん、元プロ野球選手で野球評論家、名セカンドとしてジャイアンツの第1、第2黄金期を築いた、近鉄の監督も務めて昭和55年に野球殿堂入り、オールスターゲームの松山誘致にも尽力された方です。和田さんは正岡子規の研究を通じて短詩型文学の発展に努めた、子規の野球殿堂入りにも尽力された方です。平成26年度にお渡ししたのは天野祐吉さんで、子規記念博物館の名誉館長、コラムニストの立場から松山市の取り組みを全国に広く周知し、平成14年に松山市立子規記念博物館の3代目の館長に、平成19年の4月からは初めての名誉館長に就任をされた方です。以上3名、これまでに3名ということになります。

【いじめ0の日】
(記者)
いじめがあるという現状への効果は?
(市長)
もともとの経緯は、いじめ0ミーティングの司会進行をした松山市立拓南中学校の生徒から、市内の学校が一体感やつながりを持っていじめをなくす取り組みをしていきたいという、子どもたちからの提案があったことです。そこで、市内の全ての小学校・中学校で一斉に取り組む日を設けたということです。先生方からの取り組みっていうのも大事ですし、保護者からの取り組みっていうのも大事ですし、やはり子どもたちからの提案っていうのは非常に大事にしたいと思います。子どもたちも主体的に考えていじめをなくすっていうのを私としても期待しているところです。
(記者)
市内の全小学校・中学校で実施するのは県内初か?
(学校教育課長)
松山市全ての学校で実施をしております。県の方はいじめSTOPということで会は持っておりますが、そこにすべての学校が出てきているというわけではありませんので。今おっしゃられたような形で、松山市がやっている中にはすべての学校が入っているというところです。

【松山・札幌便再開】
(記者)
期待感は?
(市長)
今回、四国唯一の北海道への路線と聞いています。北海道直行便です。早速、毎年恒例でやれているんですが、札幌の東急デパートというところがありまして、そこで「四国松山の観光と物産展」を毎年やっています。今年は22日(木曜日)から27日(火曜日)の6日間、この毎年恒例の物産展がありますので就航のPRと本市の観光案内を積極的に行っていきます。私もかつて2回行かせていただいたんですが、大変人気の物産展でして、北海道は2月の中旬とか後半になると雪が湿り気を帯びてきて、今までの軽い雪からだいぶ湿り気を帯びた雪になって、ちょっと春の訪れを皆さん感じられるんだそうです。その時期にいつも「四国松山観光と物産展」が行われるので、もう歳時記みたいに、風物詩みたいになってまして、大変人気があります。その注目度の高い「四国松山の観光と物産展」でPRをしっかりとしたいと思っています。松山の地域経済効果につなげていきたいと思っています。
(記者)
交流人口拡大に向けての期待は?
(市長)
一時休止していましたが、直行便で行けることになりますとやはり早くなりますよね。今までどうしても乗り継ぐかたちになりましたから、直行便で行きやすくなりますので北海道の方もまた、松山に多く足を運んでいただきたいなと思っています。

【廃棄物処理施設審議会】
(記者)
工事の現状と安全性は?
(市長)
順調に手順を踏んでやってきていると感じています。
(記者)
工事費が若干当初より上回っているか?
(市長)
適切に対応してきていると思っています。やはり地下のことですから実際に掘ってみないと分からないところもありますので。適切に対応してきている、安全面を大事にしながらこれからも進めていきたいと思っています。
(記者)
日程は順調か?
(市長)
そうですね。

※質疑応答は内容を要約しています。

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