平成29年6月8日 「平成29年6月定例市議会補正予算案等」についてほか

更新日:2017年6月15日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:平成29年6月8日(火曜日)午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:12人

議題

  • 「平成29年6月定例市議会補正予算案等」について

会見要旨

本日、6月定例市議会の招集告示を行いましたので提出を予定している議案について、補正予算案の主要事業を中心に説明します。
今回の補正予算では、国・県の補助金などを有効に活用し、まず、椿の湯周辺のファサードやJR松山駅周辺の整備など、都市・交通基盤を着実に整備します。
また、防災資機材の配備や市有施設の耐震化で防災・減災対策を進めるほか、新規就農者への包括的支援や農林基盤の整備など、引き続き公約や総合計画の将来都市像の実現に向けた諸施策を推し進めます。
まず、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」が建設されている椿の湯周辺地区は、平成27年5月に策定された「道後温泉活性化計画」で重点エリアに位置付けられており、地元をはじめ、アーバンデザインセンターと松山市が協働して、平成27年12月から約1年間、景観ワークショップを開催してきました。
そして、地元で景観まちづくりへの機運が高まり、今年4月には、ファサード整備に市が支援するよう求める要望書が提出されました。
そこで、飛鳥乃湯泉と調和した魅力的な景観形成を進め、回遊性を高めるほか、賑わいを創出するため、事業を行う地元組織へ補助を行うことにしました。
また、県都の陸の玄関口にふさわしい魅力あるまちを実現するためJR松山駅周辺で移転補償や建物調査を行うなど、土地区画整理事業を着実に進めます。
さらに、人口減少や高齢化社会に対応したコンパクトで質の高いまちの実現を目指す「立地適正化計画」の策定に向け、「居住誘導区域」の設定に必要な調査や分析をするほか、城山公園の第2期整備に向け、史跡松山城跡 保存活用計画の策定作業を計画的に進めることにしました。
加えて、交通事業者が行う 郊外駅のバリアフリー化やノンステップバス導入を支援するなど、都市・交通基盤の整備を着実に推し進めます。 
次に、本市は自主防災組織の結成率が100%、防災士の数が全国一、また女性消防団員数も全国でトップクラスを誇る中、大学と連携した地域防災の人材育成など、官民一体で、さまざまに取り組んでいます。
そこで、自主防災組織が避難所などで使用する組立トイレやテント、簡易無線機などを購入するのに支援するほか、消防団が災害時や訓練に使用する照明器具や発電機などを配備し、地域防災力をさらに強化します。
また、耐震化が必要な古川ふれあいセンターの建替え工事や大規模地震などでため池が決壊した場合の浸水想定区域図の作成など、防災・減災対策の取り組みを進めます。
このほか、公園施設の長寿命化計画の改定や老朽化した道路の補修のほか、市営住宅で経年埋設ガス管の改修工事に着手するなど、市民の安全・安心をさらに確保します。  
次に、農業の現場では、農家の高齢化に伴い、後継者など担い手の確保や育成が大きな課題になっています。
本市ではこれまでも、担い手を確保するさまざまな取り組みを進めていますが、さらに充実させるため、研修に必要な農業用機械の導入や就農後の実践的な技術や経営研修、就農者への機械や施設の導入など、新規就農者の受入から定着までの包括的な取り組みを支援することにしました。
農業に参入しやすくなり、経営基盤を早期に確立できる環境がさらに整えられることで、担い手の育成につながると考えています。
また、老朽化しているため池の改修や林道の開設など農林業の基盤を計画的に整備します。
このほか、住民票をはじめとする各種証明書のコンビニ交付を平成30年秋頃に導入することに向け、システム改修に取り掛かり、市民の皆さんの利便性を高めるほか、桑原学校給食共同調理場の民間委託業務で、債務負担行為を設定することにしています。
以上が補正予算案についてですが、その他として、本日配布しました議案書の別号議案関係では、地方税法の改正に伴い、平成31年10月の消費税率の引き上げに合わせて、軽自動車税に環境性能割を新設するなど必要な事項を定める 松山市 市税賦課徴収条例の一部改正や第一和泉団地 新築主体工事の工事請負契約の締結などについて、ご審議をお願いする予定です。
補正予算案などの具体的な内容は、担当から説明しますので、よろしくお願いします。

次に、International Photo-Haiku Festival第7回瀬戸内・松山国際写真俳句コンテストについてお知らせします。
2011年度から「写真」と「俳句」を組み合わせた新しい表現世界を通して、「俳都・松山」の魅力を国の内外へ知らしめるため「瀬戸内・松山」をテーマに写真俳句コンテストを実施しています。
今年度は、子規・漱石生誕150年事業の締めくくりとして開催するInternational Photo-Haiku Festival 第7回瀬戸内・松山国際写真俳句コンテストとシンポジウムを予定しており、コンテストは、平成30年2月3日(土曜日)14:00から子規記念博物館4階講堂で行います。
初めに、国際写真俳句コンテストへ応募された方々の表彰式に合わせて、審査委員とし、写真俳句提唱者であり数々の推理小説を生み出し、平成16年には日本ミステリー文学大賞も受賞された森村誠一先生、また、今や、俳句の第一人者として多数のテレビ番組でも活躍され、俳都松山大使でもある夏井いつき先生、そして、鹿児島国際大学 国際文化学部教授で、外務省、欧州連合主催 第2回EU英語俳句コンテストの審査委員を務められたデビッド・マクマレイ先生から講評をいただきます。
また、今年は記念大会として、来賓に、元東京大学総長で、第122代 文部大臣や、第56代 国務大臣 科学技術庁長官を務められた、国際俳句交流協会会長の有馬朗人氏や昨年9月に本市で俳句アート展を行うなど、俳句文化に対する造詣が深く、元ベルギー首相でEUの初代大統領にも就任され、現在は本市特別名誉市民でもあるヘルマン・ファン・ロンパイ氏など国の内外へ高い情報発信力を持つ著名な方々を招いたシンポジウムも開催する予定です。
さらに、例年好評をいただいている、日帰りバスツアーも企画しており、ツアー参加者が当日投句した作品を夏井先生が辛口で行う、赤ペン俳句教室ライブも、フェスティバル会場で実施するなど市内をはじめ、市外の方々にも楽しんでいただける内容になっています。
国際写真俳句コンテストの自由句は、現在、日本語と英語共にインターネット平成29年11月30日(木曜日)まで受け付けており、課題句は、7月中旬から応募の受付を予定しています。
最後に波妻レクリエーション広場の愛称公募と開園についてお知らせします。
旧北条スポーツセンター跡地を活用し、整備を進めてきた波妻レクリエーション広場が月末に開園します。
それに先立ち、6月中旬から愛称の公募と、合わせて、報道機関の皆さんへの内覧会を行います。
ここは、波妻と呼ばれる場所で、鹿島をはじめ、瀬戸内海の美しい眺望が楽しめる展望広場やアスレチック遊具のほか、海岸までつながる遊歩道などを整備して、健康づくりや軽い運動が気軽に行え、楽しんでいただける場所になります。
また、北条スポーツセンターや風和里との相乗効果でエリアの賑わいも増していくと考えています。日程など詳細が決まり次第、皆さんにお知らせします。
私からの説明は以上です。

質疑応答

【平成29年6月補正予算案】
(記者)
ポイントは?
(市長)
3つの柱だと思っているんですが、まず1つ目、都市交通基盤の着実な整備が1つ。2つ目は、やはり安心・安全というのが常に大事なことでありますけども、防災・減災対策ですね。3つ目が、担い手不足とよく言われますけども、農林業の振興ということになろうかと思います。3つ目のことで具体的に言うと、新規就農者の包括的な支援などということになろうかと思います。

【椿の湯周辺ファサード整備】
(記者)
事業内容は?
(都市デザイン課長)
建物の外壁を修景整備することです。最近の事例で言えば、花園町東通り商店街などで、道路から見える部分の建物の修景整備に補助しています。
(記者)
範囲は?
(都市デザイン課長)
ちょうど、椿の湯と新しくできる道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)。椿の湯の東側に2件ありまして、それと、商店街のアーケードにあります。それから今度できる飛鳥乃湯泉、そして椿の湯と南側に6件あります。合計で9件を予定しています。
(市長)
せっかく飛鳥乃湯泉ができますので、景観がね、整うとより良いですから、飛鳥乃湯泉と調和する落ち着いた雰囲気の外壁の改修ですとか、椿の湯がありますので椿の花がイメージする、イメージできるアクセントカラーを用いた看板の設置などを想定しているところです。
(記者)
道後温泉本館は、道後のまちの人の流れの真ん中にあり、人がいろんな流れ方をするが道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)は、道後のまちの人の流れの端の方になる。人を飛鳥乃湯泉も含めて回遊していく考えは何かあるか?
(都市デザイン課長)
飛鳥乃湯泉は大きな広場という空間になります。そこにおそらく人がいっぱい集まる状況になります。合わせて景観整備として道路の舗装の整備なども、すでに予算化されて、今後進めていくということです。そういった今回のファサードと民間の景観と、公の空間、そしてたまる空間で一体的に、新しい回遊性が生まれると考えています。
(市長)
9月の国体の前に、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)がオープンをしまして、ちょうど今の椿の湯と道後温泉別館 飛鳥乃湯泉をつなぐ工事、また、現場を見ていただいたら中庭がかなり広いのがお分かりいただけるかと思いますが、中庭の整備しまして、12月にグランドオープンと記憶しています。本当に良い場所、聖徳太子が西暦596年にお越しになったときに温泉に椿が生い茂っていた、そういう情景を中庭で表現していきたいと思ってますので、良い回遊の場所になろうかと思っています。

【道後温泉本館改修工事】
(記者)
今、どういったスケジュールで進んでいるか?
(市長)
10月に受けた答申の工事計画基本方針に基づきまして、工事期間や事業費などを算出する基本設計というのを専門委員や関係機関と協議を行いながら取りまとめているところです。合わせて平成29年度の補助事業採択に向け、文化庁と調整しているところです。
(記者)
工事が始まる時期の予定は平成30年4月以降になる可能性もあるという発言もあったと思うが?
(市長)
今のところ、特に変化はありません。

【二番町駐車場】
(記者)
外壁が一部落ちた件で、今回の補正に何か付け加える予定は?
(市長)
先日、一部壁が崩落しました。当日中にですね、高所作業車を使用しまして周辺の不良コンクリートをすべて撤去し、剥落を防止する措置をとりました。建物の解体は、今年度後半の着工で平成30年度までを予定していて、現在、解体工事の設計を行っているところです。駐車場の管理運営を行います指定管理者に、日常の点検では異常が出ることに注視して安全を確保するよう指示しているところです。また安全性を高めて、利用者や周辺を訪れる人が安心して通行できる措置を指定管理者と協議しているところです。
(記者)
市の所有している施設で老朽化が進んでいる所の点検は考えているか?
(理財部長)
市が所有している庁舎に関しましては市の管財課が、あとは各施設はそれぞれ所管課が所管しながら管理しているんですけども、これを受けて何か特に指示を出してはないんですが、それぞれ当然、所管課では施設の老朽化度合いに応じて日々の点検ということはやっていただいているだろうと。庁舎につきましても別館、第三別館、第四別館それぞれ老朽化している部分については日々の中で確認作業をしたり、危ないところについては小修繕等するようなことは対応をしております。

【加計学園】
(記者)
隣の今治市の加計学園獣医学部の所感は?
(市長)
これについては、国の話だと思いますし、今治市さんの話だと思いますので、コメントは差し控えたいと思います。

※質疑応答は内容を要約しています。

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