平成27年4月28日 「俳都松山PR事業」について

更新日:2015年6月10日

  • 日時:平成27年4月28日(火曜日)午前11時から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:18人

議題

  • 「俳都松山PR事業」について

会見要旨

それでは、本日の議題「俳都松山PR事業」について説明します。
昨年度開催した、第17回俳句甲子園記念シンポジウムで、俳句界で松山が果たしてきた役割と歴史や、今後の取り組みを話し合い、「俳都松山宣言」として、俳句を楽しみ尽くす好奇心をエネルギーにした正岡子規の革新の精神を受け継ぎ、世界へ向けて、そして百年後の未来へ向かって、俳句の風を絶やさず起こし続けることを発表しました。
また、平成29年度は、正岡子規・夏目漱石生誕150周年、俳句甲子園第20回大会、坂の上の雲ミュージアム開館10周年という節目を迎えることから、「文学のまち松山」を全国に発信する絶好の機会と捉えています。
そこで、記念の年へ向けて、俳句と俳都松山の魅力を全国にPRするため、松山在住の俳人で、ラジオやテレビなど多方面で活躍中の夏井いつきさんを「俳都松山大使」に任命することにしました。
夏井さんは、俳句甲子園の立ち上げ時から運営に携わっている、俳句甲子園の母ともいえる存在で、全国の小中高校生を対象に俳句の授業「句会ライブ」を展開するなど、子規を彷彿させる言葉遊びを折り交ぜ、長年にわたり俳句の魅力を楽しく分かりやすく伝える活動を続けておられます。
また、年間を通じて自治体が運営する俳句投稿サイトとしては全国初の取り組みであり、毎週全国から、約2,000句もの投句がある松山市のインターネットサイト「松山俳句ポスト365(さんろくご)」の選者でもあり、俳都松山宣言の起草に携わるなど、松山市の俳句の取り組みにもご尽力いただいています。
最近では、全国のテレビ番組でも活躍され、出演者との軽妙痛快なやり取りが話題になるなど、全国的な知名度が高まっていますので、さまざまな機会を通じて俳都松山をPRしていただけると期待しています。
今後のスケジュールは、任命式を、平成27年5月14日(木曜日)午後1時から松山市役所で行い、任命書を交付し、名刺を贈呈する予定です。
また、先般、松山市が愛媛県で初めて文化庁長官表彰を受彰することが決まり、5月21日(木曜日)には文化庁長官が来松され、授与式が行われます。
今回の表彰は、平成22年3月に日本イベント大賞を受賞している俳句甲子園や「坊っちゃん文学賞」など、豊かな文化的土壌を活かした「街づくり」と「魅力発信」に取り組んでいる点が評価されました。

そこで、文化庁長官がお越しになられた際には、正岡子規や夏目漱石ともゆかりが深く、俳句甲子園最多出場校である松山東高等学校の俳句部の生徒さんと交流していただきたいと考えています。夏井さんには、俳都松山大使の初仕事として長官の視察に同行し、俳句甲子園や俳都松山の魅力をご案内していただきます。
なお、授与式は5月21日(木曜日)午後2時から、子規記念博物館の1階ロビーで行い、道後小学校の児童の皆さんに、正岡子規の俳句に新井満さんがメロディをつけた歌「春や昔」を披露していただく予定です。そのほか、子規記念博物館や坂の上の雲ミュージアムなどもご案内したいと思います。
その後、夏井さんには俳都松山大使として、7月4日(土曜日)に大阪で、7月12日(日曜日)には東京で、トークイベントと、囲碁や将棋の対局のような形式で俳句の出来を競う「俳句対局」の解説などナビゲーターをしていただく予定です。制限時間内での即興俳句のやり取りに実況が加わり、緊迫感と面白さを楽しんでいただけると思います。そして、10月31日(土曜日)には大阪会場と東京会場での俳句対局優勝者らを松山にお迎えし、最終決戦を行います。あわせて、俳都松山大使の夏井さんとゲストによるトークイベントも開催します。
松山には、ほかの都市にはない俳句を使った新しく、面白い取り組みが数多くあります。「俳句甲子園」はもちろん、正岡子規の俳句にメロディをつけた歌「春や昔」や、「松山俳句ポスト365(さんろくご)」、俳句を作成し、投句し、そして閲覧ができるだけでなく、マップ上の好きな場所に自分だけのオリジナル句碑を建てることができる スマートフォンアプリ「スマイル松山 ハイク&安心ナビ」、囲碁や将棋の対局のような形式で俳句の出来を競う「俳句対局」などです。これら俳句に関するコンテンツを、俳都松山大使の夏井さんとともに、「俳都松山」のブランドとして発信し、俳句ファンや 俳都松山ファンを増やし、松山市の知名度を向上させるとともに俳句をはじめ「ことば」で地域が元気になることを期待しています。
以上で説明を終わります。

質疑応答

【俳都まつやまPR事業】
(記者)
俳都松山大使は、夏井さんに限った大使か?今後後継者も考えているか?
(市長)
今のところは夏井さんのイメージです。

(記者)
「俳句」というと、県外では、俳界を確立した松尾芭蕉の出身地である三重県伊賀市や、「奥の細道」の終着点である岐阜県の大垣市などが取り組んでいるが連携する考えは?
(市長)
昨年、「俳都松山宣言」をさせていただきましたが、様々な取り組みが考えられると思います。そういう中で個人的な思いですが、先日四国遍路が日本遺産に登録されました。例えば松山市が俳句で日本遺産に登録されればと、チャレンジしたいと思っているのですが、そういう形で連携も考えられるかもしれません。

(記者)
俳句甲子園に三重県伊賀市や大垣市の高校を特別に招くということは考えられるか?
(市長)
俳句甲子園では、担当や俳句甲子園のOB、OGが各地に行って参加してもらえるよう活動をしていますので、その中で考えていきたいと思います。
(文化・ことば課長)
大垣市はすでに昨年から俳句甲子園にエントリーをしていただいて全国大会にも一部の学校が来られています。大垣市も非常に熱心に俳句の取り組みをされており、俳句甲子園にも積極的に参加していただいています。

(記者)
文化庁長官は、俳句の関係だけで来松されるのか?
(市長)
文化庁長官賞の授与式に来られます。松山市と内子町に来られると聞いています。せっかく文化庁長官に来ていただきますので、俳都松山の魅力を感じていただけるように様々な取り組みを考えています。

(記者)
午後2時から子規博で授与式か?内子町は?
(文化・ことば課課長)
はい。松山市では午後2時から、子規記念博物館で授与式を行います。
内子町はその前日と伺っています。

【日本遺産登録】
(記者)
四国遍路が日本遺産に登録された。松山市にも札所が多くあるが、感想は?
(市長)
経緯ですが、四国4県と松山市を含む54の市町村が連名で申請をしていましたので、日本遺産に認定されたとことは四国全体の観光地としてのブランド力が向上し、国の内外からの観光客の増加が期待されます。また、四国遍路の世界遺産の登録に向け、弾みにもなりますので、大変うれしく思っています。

【ラジウム】
(記者)
先週、一般家庭ごみからラジウムが発見されたが、市長の感想と現在の市の対応状況や調査状況はどうか?
(市長)
一報を受け、とにかく市民の皆さんの安全が第一であるという指示をしました。今、人体に影響がない範囲で適切に対応ができていますので、市民の皆さんにはご安心をいただけたらと思います。
現状ですが、専門機関からの報告書を国に提出していますので、国と相談しながら、適切に処理をするよう関係各課に指示しています。排出元の特定は、警察と相談していますので進捗を見守りたいと思います。
また、ご存じのように、大西谷の埋め立てセンターの倉庫に専門家の指示のもと鉛のシートで包んで保管しています。保管期間中は万全の態勢で安全を確保し、日々の放射線量を計測するよう指示しています。
そして、周辺住民の方も心配されるといけないので、担当部局から周辺住民の代表者に説明を行っていると報告を受けています。
(記者)
警察に被害届を出すのか?
(市長)
必要があれば。
(記者)
仮に市が処分をしなくてはいけない場合に費用はどのくらいかかるのか?
(市長)
報告はまだありません。概算の金額は担当課でお問い合わせください。
(記者)
排出元の特定は現実的に可能か?特定時期の目途は?
(清掃課担当)
現在関係機関と相談しながら進めていますので決まりましたらお知らせします。
時期的な目途は、時効までにということにはなります。
(記者)
私が捨てたという申し出や通報は今ないか?
(清掃課担当)
ありません。

【白鳥のヒナ】
(記者)
今日、白鳥のヒナが生まれたが、感想は?
(市長)
これまで白鳥の卵6個が確認されていましたが、そろそろ生まれる時期でしたので毎日指定管理者が見回りしており、朝6時半頃市民の方から写真でお知らせいただき、2羽のヒナの誕生が確認されたと聞いています。皆さんが見守っていただく中で無事に生まれて良かったなと思っています。
とにかく今後、元気に成長することを願っています。昨年同様しばらくは親鳥の気が立つようですので、市民の皆さんにもそっと見守っていただけたらと思っています。
また、4月18日(土曜日)に横からの外敵対策で、昨年と同様に周囲をネットで囲いました。
今後は上空からの外敵の対策と暑さ対策を考えています。これからの日常の世話と飼育は、昨年と同様に愛媛県の獣医師会や県立とべ動物園の方々と相談していきたいと思います。
(記者)
ヒナの誕生でお堀の白鳥は何羽になったのか?
(公園緑地課長)
生まれる前が7羽で、今は2羽ふ化したので、今のところは9羽です。今日中にまた続けてふ化すると思いますので、さらに増えると思います。
(記者)
今のところ卵は6個で、さらに調べるのか?
(公園緑地課長)
こればかりは親鳥を怒らせてもいけないので難しいと思います。
(市長)
6個確認をしているということです。

【観光おもてなし大使】
(記者)
松山市は昨年の3月におもてなし日本一宣言をして、AKB48の2人を「松山おもてなし大使」に任命しているが、その後の2人の活動は?
(市長)
今後の予定は担当で様々考えていますので観光・国際交流課でお答えします。
(記者)
大使の一人、菊地あやかさんはAKBを卒業されているのでは?辞められたことを知っているか?
(市長)
引退されるというお話は聞きました。
(記者)
観光大使の理由がなくなるのでは?
(市長)
これからもAKBさんと連携をしながら様々やっていくと聞いています。

【学校給食】
(記者)
今、市内の小中学校でパンの給食が止まっている。先週工場の設備の改修が終わり  調査がされていると思うが、再開の目途は?
(市長)
4月23日(木曜日)に状況調査に行っていると聞いています。パンの再開を心待ちにしている子どもたちもいると思いますので、衛生管理が確保されているかをしっかりと確認して、関係者と調整がつく範囲でできるだけ早くパン給食を再開するように指示しています。6月再開という話が出ていますが、できれば子どもたちも待っていると思いますので、6月より早い再開を検討させています。ただ給食の献立は一カ月単位で決定しており、食材の発注やキャンセル、また大事なアレルギーがあるお子さんへの対応など、保護者の皆さんや業者、調理場などへの負担も出てきますので、まずは安全を第一に、そしてできるだけ早い再開を指示しています。
(記者)
もう5月の献立は決まっていると思うが、5月中の再開はスケジュール的に可能か?
(市長)
基本的には給食の献立は一カ月単位なので、できるだけ早く、例えば5月中旬や下旬から切り替えられないか話しているところです。しかし、食材の発注のことやキャンセルのこと、アレルギーのこともありますので、そういったところで安全を第一に、そしてできるだけ早い再開を指示しています。再開の目途が立ちましたら、担当課からお知らせします。
(記者)
各家庭への給食費の影響は今のところは出ていないのか?
(保健体育課長)
今のところ出ていません。

【道後温泉宿泊者数増加】
(記者)
道後温泉の宿泊者数が、14年ぶりに90万人台を超えたということだが感想は?
(市長)
日本は人口減少社会に突入していますので、海外のことも考えていく必要があると思っています。台湾をはじめとする国際交流都市との関係を深めていく、お互いに送客し合う、交通機関や旅行会社、また他の地域と連携して広域的に周遊していただけるような取り組みをしています。
松山市だけでやれることは限られますので、交通機関や旅行会社、また他の地域と連携して進めています。特に広島をはじめとする広域的な周遊ですが、イタリアから50本のツアーに来ていただくなど効果が出てきています。これからも、新ゴールデンルートや西遊紀行という新たな商品もでてきていますのでさらに定着させていきたいと思います。
松山に新幹線がたちまち来るかというと、新幹線は来ていません。海外からの飛行機の直行便があるかというと、路線数のことを考えると外国人をお迎えするアクセス環境が恵まれている訳ではありません。けれども、例えば関西国際空港を起点にして、あるいは福岡空港を起点にして、瀬戸内を周遊していただけるようにJRさんをはじめ交通機関旅行会社、近隣の市町と連携して外国人観光客を増加していければと思います。
(記者)
昨年は「道後オンセナート2014」や、「しまのわ2014」があったが、集客に繋がったと思うか?
(市長)
そうですね。松山市では「道後オンセナート2014」を、愛媛県ではちょうど「しまのわ2014」をしていただいて、相乗効果もあったと思います。
これからも県市の連携、周辺の市町さんとの連携、企業さんとの連携、それこそ今までやってきている広島市さんや廿日市さん、呉市さんなどそういう連携も大事にしていきたいと思っています。

(記者)
ヨーロッパからの観光客も増えているそうだが、アジアだけでなく英語圏の観光客も
増えているということで、ハード整備で案内板などの充実は考えているか?
(市長)
例えばWi-Fiの整備や標識の整備など様々できる限り、国や民間の事業者さんとも連携しながらやっていきたいと思っています。
今日俳都松山大使の話をさせていただきましたが、ヨーロッパ28カ国の大統領であったファン・ロンパイ大統領に松山にも以前お越しいただきました。あの時もヨーロッパで松山の知名度を一気に上げようと、ファン・ロンパイさんは英語俳句の第一人者で、俳句にご関心が高い方でいらっしゃったので、松山に来ていただけないかとお願いしました。そのように以前から松山が持っている宝を生かし誘客に繋げていますので、これからも様々連携してやっていきたいと思っています。

(記者)
日本遺産に俳句が登録されるようにチャレンジしたいということだが、俳句に特化して、来年以降は日本遺産を目指したいということか?それとも、今回と同じような提案を来年以降も引き続きされるのか?
(総合政策部副部長)
今回はことばのまち松山の詩歌文学ということで申請しました。内容を一言でご説明するのは難しいので、後ほどよろしかったら詳細なご説明をさせていただきます。
(市長)
様々なやり方があろうかと思います。私としては、俳句が日本遺産に登録をされればという思いです。今回の日本遺産登録は第1弾と聞いています。これから第2弾、第3弾があろうかと思いますので、どういった形で登録いただけるのか、登録いただけるように知恵を絞っていきたいし、汗をかいていきたいと思っています。
(記者)
俳句発祥地や盛んな地域と連携して、またその舵取り役としてということもあるのか?
(市長)
はい。それも1つの方法だと思います。どういう形がいいのか、様々あると思いますので、やり方を研究していきたいと思っています。

【ネパール大地震】
(記者)
ネパール大地震については、松山市として何か対応するのか?
(市長)
はい。募金を受け付けるように準備しています。赤十字社さんの受付が昨日から始まりましたので、私ども松山市でも募金を受け付けられるよう、できるだけ早く体制を整えていきたいと思っています。また、体制が整いましたらご報告します。
(記者)
消防隊は、消防庁からの出動要請があれば派遣ということになると思うが、現在の対応は?
(市長)
はい。消防庁に登録をしている消防本部に消防庁長官から派遣要請があった場合は、出動することになっています。今月(4月)は31日がありませんが、松山市の当番日は毎月29日、30日、31日です。第二次派遣の要請があれば、松山市から派遣するということになります。現在は、災害情報や第二次派遣の要請の情報を収集していいます。
(記者)
人数は消防庁から指示されるのか?
(市長)
おそらくそうだと思います。私のところに入っている情報としては、26日(日曜日)に消防庁長官から第一陣の要請があり、26日が当番日の消防本部(東京都が6名、さいたま市が3名、浜松市が3名、川越地区1名、秋田市が1名、高崎市1名、富山市1名)と消防庁職員1名の計17名が派遣されているということです。

※質疑応答は内容を要約しています。

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