平成27年4月14日 「平成27年度 道後温泉アートプロジェクト」について

更新日:2015年6月18日

  • 日時:平成27年4月14日(火曜日)午前11時から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:16人

議題

  • 「平成27年度 道後温泉アートプロジェクト」について

会見要旨

それでは、本日の議題「平成27年度 道後温泉アートプロジェクト」について説明します。
昨年の道後温泉本館改築120周年を記念して実施しました「道後オンセナート2014」は、温泉という地域資源にアートを取り入れ、「まち巡り」の回遊性を作り出すとともに、新たな道後温泉の魅力を発信し、道後の宿泊者数は、この10年で過去最高になるなど、大変好評をいただきました。
今年度も、地元関係者や実行委員会などから継続開催の要望を受け、引き続き「最古にして、最先端の温泉アートエンターテイメント」をテーマに、「平成27年度 道後温泉アートプロジェクト」として、「『蜷川 実花×道後温泉』道後アート2015」を開催します。
今年のアーティストは、3月30日の道後アート実行委員会で発表されましたとおり、写真家で、映画監督としても活躍されている蜷川 実花さんで、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任されているほか、最近では、ファッションブランド「M / mika ninagawa」」を立ち上げるなど多方面で活躍されています。
今年度は、蜷川さんの作品で道後地区を彩り、新たな話題と情報の発信に繋げていきたいと考えています。
次に、開催期間ですが、5月1日(金曜日)から来年の2月29日(月曜日)までで、3つの期間に分けて作品を展開していく予定です。
蜷川さんには大変お忙しい中、道後アートの作品制作に取り組んでいただいており、オープニングに向けて、事務所のスタッフの方々も含め全力で準備を進めていると伺っています。
そのような中、第1弾として5月1日(金曜日)から蜷川さんの写真でラッピングを施した路面電車が走る広告塔として期間を通じて市内中心部を走ります。オープニングを記念して、5月1日(金曜日)10時から道後温泉駅でセレモニーを開催する予定です。
そのほか、新たな作品として、道後温泉駅前の商店街入口アーケードを蜷川さんが撮影した写真を使用した提燈で装飾するほか、道後温泉本館では、同じく写真を使った陣幕や、神の湯や霊の湯入り口の暖簾を設置します。

また、椿の湯でも正面入り口を、蜷川さんの写真を用いた暖簾で装います。
次に、7月には第2弾として、道後温泉に合わせた浴衣や、夜、映像を投影するなど、観光地ならではの作品を制作し展開します。
そして、昨年も、プロジェクションマッピング、霧の彫刻、オンセナイトなど道後温泉本館での作品を手掛けていただきましたが、10月には第3弾として道後温泉本館をライトアップして彩る作品を展開する予定です。
また、昨年開催した「道後オンセナート」で好評を得ました、泊まれる作品「ホテルホリゾンタル」は、6館で協力を得て継続しています。新たな作品も予定していますが、一部は8月までで、宿泊のほか見学も可能ですので、是非お立ち寄りいただけたらと思います。
今後、年間を通じて蜷川さんの作品を発表していきますが道後のまちがどのように彩られていくかご期待いただき、今年も多くの市民や観光客の皆さんに、道後の魅力を存分に楽しんでいただきたいと思っています。
次に、「平成27年度 住まいるリフォーム補助」の開始についてお知らせします。地域経済を活性化し、また市民の居住環境を向上し、充実するため、今年度も「住まいるリフォーム補助事業」を開始しました。
受付期間は、平成28年1月29日(金曜日)までで、受け付け窓口は、松山市役所本館7階の住宅課です。
また、今年度はご利用しやすい制度に見直しを行い、受付方法を 昨年度の「年3回」から、期間中いつでも受け付けができるよう変更したほか、補助内容も、住宅ストックの活用や空き家対策として、中古住宅を購入し、リフォームする方に10万円が加算されるようになり、加えて、バリアフリー化や省エネルギー化の加算も5万円から10万円に増額するなど、拡充を行いました。
なお、昨年度と同様に、伊予銀行、愛媛銀行、愛媛信用金庫、JA松山市、JAえひめ中央の5つの金融機関のご協力のもと、優遇金利を設けたリフォームローンも継続して実施していただくことになっていますので、今年度も、この補助制度を多くの方にご利用いただき、リフォーム工事で経済効果がさらに高まり、より多くの事業者に波及効果が及ぶことを期待しています。
以上で説明を終わります。

質疑応答

【住まいるリフォーム補助事業】
(記者)
住まいるリフォーム補助事業の平成26年度の実績は?
(市長)
15億3000万円程度と記憶していますが、詳細は担当からお答えします。
(住宅課長)
受付件数が848件で、補助金額が1億4,977万9千円、総工事費は、15億3,324万2千円です。
(記者)
平成26年度実績は市の想定より大きいのか?想定の範囲内か?
(市長)
想定は下回りました。原因は、消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動減の影響が予想以上に大きかったこと、また消費の冷え込みが長引いたことも原因だと思います。
ただ、現在まで3回の受け付けを終えた段階で、抽選を行うことなく全ての申請を受け付けることができ、約15億3,000万円の工事が行われたことで、市内の建築・建設事業者だけでなく、他の業種の中小企業にもお金が循環し、地域経済の活性化に一定の効果が得られたと考えています。
今年は、より利用しやすい制度になるよう見直しました。
(記者)
見込みはどのくらいだったのか?
(住宅課長)
平成26年度は、先進地などの調査をした結果、3億円が妥当な金額と考えていました。
平成27年度も、予算額いっぱいを使うよう考えています。

【平成27年度 道後温泉アートプロジェクト】
(記者)
実行委員会で市民への波及効果を考えるべきだという意見が出ていたが?
(市長)
市民の皆さんへの波及効果はあったと思っています。
プロジェクションマッピングやその他作品を私も実際に現場で見せていただきました。国の重要文化財で、また、ミシュランのガイドブックで観光施設では最高位の三ツ星の道後温泉本館を意外にも市民の方が利用されていない、また、その良さに気付いていない部分がありましたが、プロジェクションマッピングやいくつかの作品を見に来ていただくことで、「道後温泉きれいやね」「また入ってみよう」「友人を連れて来よう」という声も頂きましたので、市民の皆さんへの波及効果は一定あったと感じています。
今回、アートが道後に魅力を加えてくれると明らかにわかりました。去年の道後オンセナート2014は、道後温泉本館改築120周年の節目の年で、予算規模や検討期間を十分確保し、多くのアーティストに参加していただいて展開しましたが、今回は予算面や計画期間などを含めて、より効果的に展開をするため、多くのアーティストが参加するスタイルから著名で話題性の高いアーティストに絞って展開することにしました。それが蜷川実花さんです。
蜷川さんと松山の縁は、実は10年程前に現在建て替え工事が進んでいる旧ラフォーレ原宿・松山で個展を開催されたことがあり、その時に道後温泉本館に入浴されたそうです。今回、実行委員会から蜷川実花さんが推薦され、大変お忙しい方なので、交渉を重ねてきましたが、入浴したことがある道後温泉ならぜひ参加してみたいとの声をいただきお受けいただいた経緯です。

(記者)
蜷川さん本人もセレモニーには来るのか?
(道後温泉活性化担当部長)
平成27年5月1日(金曜日)のラッピング電車セレモニーには日程が取れないので、来られません。ただ、5月、7月、10月の中で1度は来ていただきたいと思っています。
(記者)
ゴールデンウィーク中に来る予定は?
(道後温泉活性化担当部長)
今のところはありません。
(記者)
一番目玉の作品は何か?
(道後温泉活性化担当部長)
地元の道後の関係者の中では以前からずっと道後を浴衣が似合う街にしたいとの話がありましたので、7月の浴衣イベントがいいかなと思います。
(記者)
このゴールデンウィーク中のイベントでは?
(道後温泉活性化担当部長)
蜷川さんだと一目でわかるのが、ラッピング電車の絵柄だと思いますので、それを見て、写真家蜷川さんの今を感じていただけたらと思います。
(記者)
写真は道後に関連する写真か?蜷川さんは人物写真家のイメージがあるが、人物の写真か?
(道後温泉活性化担当部長)
ラフしか見ていませんので、詳細はわかりませんが、人物ではないと思います。今回、実行委員会でテーマを花にしていますので、そうなると思います。
(市長)
ラッピング電車は私もラフは見ましたが、蜷川さんらしさが感じられる作品だと思いますので、是非、市民や観光客の皆さんにご覧いただきたいと思います。また、商店街の入口を蜷川さんが撮影した写真を使用した提灯で飾るのもポイントの一つだと思います。道後温泉本館入口の陣幕、神の湯や霊の湯入口の暖簾、そして、椿の湯でも蜷川さんの写真を用いた暖簾が装う形になりますので、路面電車と本館、商店街入口、椿の湯、その辺りの彩りが目玉になると思います。

【不祥事】
(記者)
職員の不祥事で懲戒処分が多いように思うが、どう認識しているか?
(市長)
規準に基づいて処分することが大事だと思います。
この度の酒酔い運転ですが、いまだに酒を飲んで自転車に乗る職員がいるのかと正直呆れています。停職期間に心を入れ替えて、復職後の仕事や態度で挽回してほしいと思っています。隠蔽体質が一番良くないと考えていますので、これからも厳しい姿勢で臨んでいきたいと思っています。
(記者)
個人の問題か?市役所組織で緩みがあるのか?
(市長)
単に個人のモラルの問題だけとは言えないと思います。もちろん組織で緩みなどがないよう引き続き、研修などを繰り返していくことが大切だと思っています。これからも不祥事が起こらない体制づくりに努めていきたいと思います。
(記者)
発生した処分件数は前年度8件だったが、それは多いと思うか少ないと思うか?
(市長)
1件でも少なくする、起こらないようにしていくことが大切で、そのように努力していきたいと思っています。それが私のやるべきことだと思います。
(記者)
物損事故で停職処分など厳罰化されたと思うが、その厳罰化が必ずしも効果をあげていないのではないか?
(市長)
昨日も庁内で、新しく主幹、副主幹、主査、主任になった職員への研修があり、その中でも話をしたのですが、今回の人事異動で人材育成担当を設け、もちろん厳しくすることも大事ですが、しっかりと職員を育成していくことも大事ですので、この両輪を大事にしていきたいと思います。

【保健福祉アドバイザー】
(記者)
新年度、新たに保健福祉アドバイザーを置いたが、役割と狙いは?
(市長)
私の公約で、賑わいで幸せの賑幸、健やかで幸せの健幸、幸せを共にの幸共と、3つの柱がありますが、健幸分野で市民サービス提供の最前線が保健福祉部です。法改正や多様化・複雑化する市民ニーズに的確に対応するため、保健福祉アドバイザーを配置しました。
(記者)
アドバイザーは、いつからある制度か?野志市長になってからか?
(総務部長)
例えば、西クリーンセンター建て替え時の清掃施設建築アドバイザーや消防・防災に関する消防アドバイザーなどがあります。
※アドバイザー制度は10年以上前(前市長時代)から採用している制度
(記者)
参与との違いは?
(市長)
私の認識では、参与は市政全般やこの時期に特に対処しなければならない特命を担うと理解しています。アドバイザーは例えば、消防・防災のアドバイザーや西クリーンセンターのアドバイザー、今回の保健福祉のアドバイザーなど特に力を入れたい分野に特定して配置していると思います。
(記者)
任期は?
(総務部長)
1年ごとの更新です。
(記者)
今年度は福祉制度もさまざま変わっているが、アドバイザーには任期1年を全うしてもらう考えか?
(市長)
仕事も、にらみながらやっていくものだと思っています。

【梅津寺再開発】
(記者)
6年前に閉園になった梅津寺パークで、民間が再開発との話が持ち上がっているが、松山市でも坂の上の雲フィールドミュージアム構想の中で、サブセンターゾーンに位置づけられている。再開発の支援はするのか?また、再開発への所感は?
(市長)
今回、私も報道で具体的な内容を知りました。宿泊施設や直売所、飲食店など、松山を代表する産物のPRや市内の飲食業の活性化にも繋がり、雇用も生まれ、地域経済の活性化に繋がると考えています。
また、伝統工芸の体験コーナーも設けられると聞いていますので、地場産業の振興にも繋がり、ものづくりの新たな拠点になると期待しています。梅津寺パークは、私も含め、松山に住む者には家族や友人と訪れた思い出の地である方が多いと思います。私の小学校時代には、オリンピックに出られた鶴田先生の水泳教室が梅津寺であり、私も水泳教室に通っていましたが、梅津寺で泳いだ方や梅津寺パークで遊んだ方は非常に多いのではないかと思います。再び、市民の皆さんが身近に利用できる施設になることを期待しています。
再開発の支援は、今後、具体的な内容が分かってくると思いますが、その内容を確認して可能な限り支援を行っていきたいと思います。
(記者)
フィールドミュージアム構想の位置づけからはどう考えるか?
(市長)
もちろん梅津寺は坂の上の雲の主人公たちが旅立って行った場所、大事な場所です。この坂の上の雲まちづくりは継続していきたいと思っていますので、その中でやっていきたいと考えています。

【文化庁長官表彰】
(記者)
平成26年度の文化庁長官表彰で松山市が表彰されることになったが、所感は?
(市長)
俳句甲子園やことばのミュージアム、坊っちゃん文学賞、坂の上の雲フィールドミュージアム構想など、地域資源を生かしたことばを大切にする松山のまちづくりと魅力発信の取り組みが評価されたと聞いています。文化庁長官表彰の文化芸術・創造都市部門の受彰都市に選ばれ、大変うれしく思います。
今後も、松山の宝を磨く、「たからみがきのまちづくり」と言っていますが、最大限、このまちに残された宝を活用して、ことばを大切にするまち松山のまちづくりと魅力発信に、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

【学校給食】
(記者)
学校給食でパン給食の再開の目途は?
(市長)
一部報道で、愛媛県学校給食会が今週にでも安全宣言を出されるとのことですが、そうなれば、速やかに衛生管理が確保されているかを担当部局でしっかり調査して、安全が確保され次第、子どもたちも待っていると思いますので、関係者と調整がつく範囲でできるだけ早くパン給食を再開できればと思っています。
(記者)
どのようなスケジュールか?
(市長)
具体的なスケジュールは担当課でお問い合わせください。
(保健体育課長)
4月上旬には翌月の献立を決めますので、早くても6月1日からの再開になると思います。

【長期的水需給計画】
(記者)
当初予算で可決された長期的水需給計画の延長についてだが、今年度には計画策定できるのか?
(遠藤副市長)
まずは検証をして、計画策定はその次になります。具体的な時期は、まだ決まっていません。

【伊方原発】
(記者)
伊方原発で、原子力規制委員会の審査が終了し、今後、地元同意の手続きが焦点になるかと思うが、中村知事は地元の範囲を特に明らかにしていない。松山市は地元同意に関与する考えはあるか?原発の再稼働に賛成か反対か?
(市長)
新しい規制基準への適合性審査をクリアした後、具体的に、誰がどのような方法で、また、どの範囲の自治体の同意を得るかなど明確な手順や方策は、国から示されていません。現段階で、愛媛県、地元同意の範囲は、伊方町の判断や周辺地域の意見、伊方原発環境安全管理委員会の審議、県議会の議論を踏まえて総合的に判断するとしています。ただし、あくまでも原子力政策は国の責任で判断されるものだと思います。
原発の再稼働は、原子力規制委員会の安全審査を踏まえ、原子力政策の根幹を担う国で明確な方針が示された後、様々な周辺環境なども考慮し県や立地自治体で適切な判断がなされると考えています。
松山市では、今後も原子力に過度に依存しない社会を目指して、多様なエネルギー資源の導入を推進していきたいと考えています。
(記者)
松山市が積極的に地元同意に関与を求める考えはないということか?
(市長)
先ほど申し上げたとおりです。県や立地自治体で適切な判断がなされるものと考えています。

【県議会議員選挙】
(記者)
先の県議選の結果について所感は?
(市長)
県民の皆さんがご判断されたことなので特にコメントはありませんが、松山市・上浮穴選挙区で選ばれた方々と引き続き、松山市民の笑顔に繋がる仕事を共にできればと思います。

※質疑応答は内容を要約しています。

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