令和5年1月4日 松山市年賀交歓会

更新日:2023年1月16日

 皆さま方と十分な距離が保たれていますので、マスクを外してのご挨拶とさせていただきます。皆さま方、年始の大変お忙しい中、松山市の年賀交歓会にお越しくださいまして誠にありがとうございます。大変お忙しい中、ご来賓の方々、そして関係団体の皆さま方と一緒にこの年賀交歓ができますことを大変うれしく思います。このキャメリアホールで松山市の年賀交歓会を行いますのは3年ぶりとなります。感染対策を徹底して行わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それではいつものように、去年の松山市の取り組み、また今年の松山市の取り組みなど分かりやすくプロジェクター、パワーポイントを使いましてご説明させていただきます。
 それでは4期目の公約を踏まえまして、今後のまちづくりについてお話させていただきます。

 長引くコロナ禍や物価高騰で多くの方々がお困りの中、市政を投げ出すことはできない、道後温泉本館の保存修理工事、また市駅前広場の整備をやり遂げ、私たちの子どもや孫の世代にしっかりと引き継いでいかなければならない、そのような思いで4期目への出馬を決意し、引き続き市政を担わせていただくことになりました。
 変わらず「現地・現場」を大切に、「市民目線」を大切に、「より優しく より強い まつやま」の実現に向けて、「より優しく」は、例えば子育てやまた高齢者福祉などに、「より強く」は、例えば災害に強くであったりまた産業に強くであったり、一人でも多くの人を笑顔にできるよう一所懸命取り組んでまいります。

 さて去年は、長引くコロナ禍や物価高騰から市民の皆さんの、韻を踏んでおりますが、「健康を守る」「経済を守る」思いで、全力で取り組んだ1年でした。そうした中、明るいニュースもございました。
 まず道後温泉本館の保存修理は、前期工事、後期工事と分けておりますが、後期工事に入っておりまして、あと完了まで2年を切りました。4年ぶりに道後オンセナートを開催するなどこの期間ならではの魅力を発信しています。
 温泉の活性化に顕著な功績があったと評価され、温泉の管轄は環境省になりますが、環境省から市町村では初めてとなります、温泉功労者表彰、環境大臣表彰を頂きました。
 ご覧の道後温泉別館 飛鳥乃湯泉は、先月12月26日に5周年を迎えました。入浴客数は延べ93万人を超え、松山市を代表する観光施設の一つとなっています。地元の皆さんや関係者の皆さんに育てていただいたと感謝しています。
 子育てでは、官民が一体になって受け皿を増やし、去年4月に待機児童ゼロを達成することができました。
 防災にも力を入れています。松山市は、全国初の全世代型防災教育に取り組み、地域防災力を高めています。その一つで、去年からマイタイムラインを使い「逃げ遅れゼロプロジェクト」を開始しています。2月には防災まちづくり大賞で消防庁長官賞、4月にはジャパン・レジリエンス・アワード、レジリエンスとは強靭化、国土強靭化を意味しますが、ジャパン・レジリエンス・アワードで準グランプリを頂くなど非常に高く評価されています。
 そのほか、7月には愛媛県さんはじめ20の市町と連携し、地方球場では初めてプロ野球の3回目のオールスターゲームが、リニューアルした坊っちゃんスタジアムで開催されました。
 農業では、まつやま農林水産物ブランドに新たに松山アボカドが認定され、ブランド産品のライブコマース、生中継と商いが一緒になったものですが、ライブコマースが始まりました。これからも、頑張っている皆さんを応援していきたいと考えています。

 日本の重要課題である人口減少や少子化は、一つの自治体だけで解決できるものではありませんし、即効性のある特効薬はなく、成果が現れるのは数十年先といわれていますが、私は市長としてしっかりと向き合い、笑顔で子育てのできるまちにしていきたいと考えています。今年4月に「こども家庭部」を新設し、出会い、結婚、妊娠、出産、育児などライフステージに応じて支援していきます。子どもたちにとって大切なのは取り巻く環境で、その中心は家庭です。松山の未来である子どもたちの健やかな成長と、その中心になる家庭をしっかりと支えてまいります。
 経済では、今年は広島でG7サミット、翌令和6年は瀬戸内海国立公園90周年、瀬戸内海ですが、われわれの目の前にあるのでついつい宝であるというのを見逃しがちになります。今から約90年前、1934年、昭和9年に日本で初めて国立公園が制定されます。3つ同時に制定されましたが、霧島国立公園、雲仙国立公園、瀬戸内海国立公園です。日本で最初の国立公園が瀬戸内海です。そして令和7年は大阪・関西万博が開催されるなど今後、西日本や瀬戸内に注目が集まってまいります。松山市、修学旅行の誘致に力を入れています。平成18年に4校からスタートしましたが、最新の値では1年間で177校の修学旅行の誘致ができています。そんな中で九州エリア非常に反応がいいんです。広島120万都市、福岡150万都市、大分、別府など九州地区もエリアに加え、瀬戸内・松山観光ビジネス戦略を展開し、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて地域経済の回復に全力を尽くします。
 都市基盤整備です。市駅前広場は、花園町通りと銀天街を結び、一日約3万人が利用する市内最大の交通結節点です。市内電車の乗り場を郊外電車に近づけ乗り継ぎを便利にするほか、バスやタクシーの乗降場を集約し、「歩いて暮らせるまちづくり」のシンボル広場を整備し、中心市街地の賑わいを創り出します。北側の市駅前の商店街のアーケード、築50年が過ぎ老朽化が進んでいました。去年の10月、松山市も費用の一部を支援し、安全面や景観の面から撤去されました。今後も、広場と沿線の建物が一体になった良好な景観づくりに向け、商店街や関係者の皆さんと一緒に、官民が連携して取り組んでまいります。市駅前広場のキャパシティというのはもういっぱいです。引き続き、市駅の交通の拠点として市駅前広場を整備してまいります。今年は東西のロータリーや駐輪場のほか、交流広場などを整備する予定で、令和8年、3年後の完成を目指します。
 そして広域の交通の拠点、松山駅周辺は、県の鉄道高架事業に合わせ、松山市は土地区画整理事業を行っています。駅前の広場や周辺の街路などの整備を進めています。国が進める「バスタプロジェクト」、鉄道やバス、タクシーなど多様な交通形態がつながる集約型の公共交通のターミナルを、官民連携で整備するプロジェクトです。公共交通機関の乗り換えや乗り継ぎを便利に、快適な待合空間を確保し、今後自動運転も出てくるでしょう。次世代のモビリティへの対応や防災機能を確保します。新たな「駅まちづくり」につながるバスタプロジェクトを、関係機関の協力を得ながら実現していきたいと考えています。
 松山総合公園では、新しく動物愛護管理施設を整備します。令和5年度中に完成の予定です。動物舎と啓発スペースで構成していきます。動物舎は、飼育スペースを広げ、また里親の希望者とマッチングするスペースを設けるなど譲渡につながりやすい環境にしてまいります。啓発のスペースは、愛犬のしつけ方教室や譲渡前の講習会などイベントを開催し、動物愛護を啓発するとともに総合公園の活気や賑わいをつくります。
 安全・安心で持続可能なまちづくりでは、消防の連携体制を強化するため、松山圏域の3市2町、松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町で「松山圏域消防指令センター」を整備し、消防指令業務を共同運用してまいります。これは県内初、四国で最大のものです。管轄を問わず迅速に応援出動ができ、消防車や救急車の到着が早まるなど危機への対応力を強化してまいります。来年4月の運用開始を目指します。
 また去年から、「ふれあい収集」の社会実験をしています。これは高齢の一人暮らしで一定の介護が必要な方の自宅前まで、市の職員が直接ごみの収集に伺うものです。本人やご家族から「ごみを溜めてしまうことがなくなった」、「安全確認してもらえて安心」などの声を頂いています。実際に事故につながりそうなケースを、職員の声掛けで未然に防げた事例もありました。高齢の方が安心して暮らせるよう、市内全域で早期に実施してまいりたいと考えています。
 そしてDX、デジタルトランスフォーメーション、デジタル改革とも略されます、DXを推し進め、市民の皆さんの暮らしを便利にしてまいります。新しい技術で便利に快適に。例えばこれまで施設の利用料や市税や保険料の支払いを、スマートフォンや電子マネーなどで簡単に便利にできるキャッシュレス決済を導入してまいりました。いろいろともうすでに導入しています。市民課の証明関係では戸籍謄本、戸籍抄本、住民票の写しの支払いなど31種類、市税や保険料では保育料、学校給食費、水道料金・下水道使用料も含め14種類、観光施設では松山城、二之丸史跡庭園、道後温泉本館、椿の湯、飛鳥乃湯泉、坂の上の雲ミュージアム、子規記念博物館、鹿島渡船の8施設、そのほか松山市急患医療センターでの医療費などをキャッシュレス決済で支払えます。行政手続きのオンライン化では、令和7年度末までに760の手続きを新たにオンライン化する目標です。介護認定の申請や戸籍の附票の郵便請求などすでに実施済みのものと合わせ、889の手続きがオンラインで申請できるようになります。これは年間の申請数全体の約54%にあたります。今後も愛媛県や近隣の市町と連携するのはもちろん、中核市を代表して地方の成長をけん引し、ウィズコロナ、高齢化、脱炭素、デジタル化などニューノーマル時代、新しい時代を切り開いていきたいと考えています。

 今日新聞を見ておりましたら、司馬遼太郎さん、『坂の上の雲』を書かれた司馬遼太郎さんの生誕100年が今年と書いてあります。司馬遼太郎さんが書かれた『坂の上の雲』の時代というのは、江戸時代から明治時代にかけた激変の時代です。また松山藩というのは徳川、松平でしたので、どちらかというと旧政権、なかなか大変でした。そんな中で好古さん、真之さん、子規さん、そういった明治の松山人たちは一生懸命前向きに前向きに進んでいきました。そして今年は松山大学さん、創立100周年になります。私財を投げうって今の松山大学の創立に関わっていった新田長次郎さんも前向きに前向きに明治期を生きてきた方です。新田長次郎さんは5歳でお父さまを亡くされております。明治の松山人たちのように激変の時代を前向きに前向きに皆さま方と一緒に進んでいきたいと考えております。
 これからも市民の皆さんに寄り添い、「現地・現場」を大切に、「市民目線」を大切に、「より優しく より強い まつやま」の実現に向けて、一人でも多くの方を笑顔にできるよう全力で取り組んでまいります。
 ご理解とご協力をお願いいたしまして、私の新年に当たってのごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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秘書課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階

電話:089-948-6200

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