平成29年12月3日 坂の上の雲ミュージアム開館10周年記念式典

更新日:2018年1月15日

 本日は、坂の上の雲ミュージアム開館10周年記念シンポジウムに、日曜日の午後にも関わらず、大変多くの方々にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

 皆様ご存知のように、松山の3人の先輩である秋山好古さん、秋山真之さん、そして正岡子規さん、この3人を主人公に、司馬遼太郎さんが小説『坂の上の雲』を書いてくださいました。その中に描かれた、高い志であったり、また、ひたむきな努力であったり、夢や希望であったり、そういったものを取り入れた「坂の上の雲のまちづくり」を松山市は進めています。

 例えば、『坂の上の雲』フィールドミュージアム構想として、松山市内には、センターゾーンとサブセンターゾーンがあり、松山市全体を屋根のない博物館に見立てています。小説『坂の上の雲』に登場する地域資源や松山の様々な土地の地域資源、宝、そういったものを屋根のない博物館と捉え、センターゾーン、そしてサブセンターゾーンを形成しています。
 今年9月には、センターゾーン、この松山城周辺ですが、松山市の歩いて暮らせるまちづくりの新たな拠点として、「花園町通り」がリニューアルしました。
 また、サブセンターゾーンの一つの道後には、今年9月に温泉文化を発信する新たな拠点として「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」が誕生しました。

 坂の上の雲ミュージアムは、10年前の平成19年4月にオープンしました。文学系のミュージアムは日本にも多くありますが、派手ではないため、集客に苦労する所も多い中、坂の上の雲ミュージアムも、また、道後にある子規記念博物館も、毎年10万人以上のお客様に来ていただき、全国屈指の入館者数になっています。
 今年の夏にはおかげ様で、開館10年で、150万人目のお客様をお迎えしました。
 これからも坂の上の雲のまちづくりを大切にしていきたいと思っています。

 秋山好古さん、秋山真之さん、正岡子規さんは、明治の初期を生きた方で、その当時、まだ日本も大変貧しい国でしたので、なかなか難しい世の中であったと思います。
 その中で、高い志、ひたむきな努力、夢や希望を抱きながら生きてきた、今もまさに難しい時代と言われていますが、そういった中でも高い志を抱いて生きていくこと、ひたむきに努力をしていくこと、夢や希望をもって生きていくことは、松山のまちづくりにとって不変のものだと思っています。
 引き続き様々な取組を進めてまいりますので、皆様方の御理解と御協力をどうぞよろしくお願いします。

 結びに、このシンポジウムを開催するに当たり、御尽力いただいた全ての方々に心から感謝を申し上げ、私からの挨拶とします。

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