平成29年9月25日 道後温泉別館 飛鳥乃湯泉開館記念式典

更新日:2018年1月15日

 本日は、大変お忙しい中、愛媛県からは中村知事、そしてこの道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の銘板の書を書いていただきました、世界遺産法隆寺の大野玄妙管長、その法隆寺があり、松山市と協定を結ばせていただいている、奈良県斑鳩町の小城町長、松山市議会からは栗原議長をはじめ多くの皆様方にお越しいただき、この開館式典が開催できますことを大変うれしく思います。

 皆さんご存知のように、この道後温泉は、古事記や日本書紀にも登場する日本最古といわれる温泉です。実際に西暦596年には聖徳太子が、そして、西暦661年には女性の帝の斉明天皇がこの道後にお越しになっているという歴史があります。
 けれども、さすがに1400年前のことですから、そういった歴史を感じさせるものがあまりありませんでしたので、地元の方々からそういったところがほしいという熱い思いがありました。
 また、もう一つの歴史を感じさせる道後温泉本館は、2014年から、日本最古といわれる道後温泉を最先端の芸術で彩る道後オンセナートを開催し、2015年、2016年、2017年と道後アートに引き継ぎ、おかげ様で大変好評をいただき、お客様は増えています。
 これも以前のように道後温泉本館の前を車がビュンビュン行き来していたら、道後アート事業は展開できなかったわけですが、私が就任した時には、すでに前市長として道後のファサード整備に尽力されていましたので、中村知事のご功績に心から感謝を申し上げたいと思います。

 まず、外観は、飛鳥時代の建築様式にこだわったものです。日本の建築界のトップランナーのお一人で、道後のまちづくりにも関わっていただいております、東京大学の名誉教授内藤廣先生に助言や指導をいただきました。木の建築の大変上手な方で、石川県の山城温泉の復興も手掛けられています。
 そして内装は、10人の愛媛の伝統工芸士さんと20人の匠の皆さんが一緒になって15の作品を作り上げ、それを装飾や展示するというプロジェクトです。
 15の作品のうち、松山市の関係は実は4つです。この広い館内を4つの伝統工芸品ではやはり数が少ないので、愛媛県にお願いし、できれば愛媛県の伝統工芸品を見ていただきたいとお話ししましたら、快諾をいただき、知事をはじめ愛媛県庁の方々のご協力にも心から感謝を申し上げます。

 さて、今、この道後温泉別館 飛鳥乃湯泉が完成しましたが、まだまだ生まれたばかりです。「仏を作って魂を入れず」という言葉があります。皆様方のおかげで素晴らしい伸びしろを持った建物ができました。けれども、やはり皆様方のお力添えを欠かすことはできません。
 道後湯之町の初代町長伊佐庭如矢さんが道後温泉本館を建てられた時のように、100年経っても真似できないものをつくろう、そうすれば町に人が集う、人が集えばこの町は賑わう、そう説いておられた、その同じ気持ちです。

 皆様方と一緒にこの道後温泉別館 飛鳥乃湯泉を、100年輝き続ける場所にしたいと思いますので、引き続き御支援と御協力をどうぞよろしくお願いします。
 ふるさと道後の、ふるさと松山の、続きます繁栄を心から願い、御挨拶とします。

 皆様、これまで本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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