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2007年03月16日

石崎汽船本社

国登録文化財(建造物)

石崎汽船本社

松山市三津1丁目 石崎汽船株式会社
平成13年4月24日 登録 
 
【解説】
 関東大震災の翌年、大正13(1924)年に竣工した石崎汽船の本社社屋である。
 建物は、耐震防火を考慮し、当時としては画期的な鉄筋コンクリート造りを採用、2階建で正面は左右対称形、外壁は白色タイル張り、腰人造石洗出し、玄関上に小柄なバルコニー手摺りを張り出し、単純なレリーフをあしらっている。内部一階は高い天井と大理石貼りのカウンターが人目を引く。当初はエレベータを付けることや窓まわりは鉄枠とすることで計画されていたが、予算の都合で実現していない。
 設計は萬翠荘や愛媛県庁を手がけた木子七郎で、木子自ら施工監督に当たり、細部にわたって技術指導、資材購入にも関与し、荘飾品もすべて大阪で特注した。
 総工費38,366円、現在だと5億円を超える。

木子七郎 明治17(1884)〜昭和30(1955)年
 木子家は代々宮大工の家柄で、父清敬の四男として東京で生まれる。
 明治44(1911)年、東京帝国大学工科建築学科を卒業、大林組に入社。大正2(1913)年、大阪に設計事務所を開設、関西を中心に活躍した。
 松山出身の実業家新田長次郎の女婿となったことから松山市内にも、萬翠荘、愛媛県庁、鍵谷カナ頌功堂など、多くの建築物を設計している。

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