写真のアイスクリームのロゴおよびパッケージは、津島やすらぎの里という道の駅の商品です。リニューアル前は、商品の種類が多すぎて、かつ似たデザインだったため、アイスクリームケースに1種類しか商品がない印象を持たれる課題がありました。そこで、味の名前を文字として全面に出したデザインにし、色も味もストレートに連想するものにしました。また、道の駅の独自製品であることを訴えるため「津島やすらぎの味」というロゴを作成しました。その後は、売上げが倍増しアイスモナカといったラインアップが増え、好評を博しています。
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写真は500年の歴史を誇る「三津の渡し舟。昔懐かしい風情の船は、レトロでのんびりとした風景と溶け込み、人気観光スポットのひとつ。
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松山の好きなところを教えてください。
まず、三津浜港です。昔、港の中にある松山市公設水産地方卸売市場でおこなわれる「三津の朝市」というイベントの広告をお手伝いさせてもらっていました。その関係で良くいっていました。その帰りに、港を対岸へわたる「三津の渡し」を眺めたりしてましたね。
今でも三津浜の地元名物「三津浜焼き」はよく食べにいきます。
もうひとつは、松山市との合併前の旧北条市鹿島です。私自身の出身地が北条(土手内)のせいか、この鹿島の夕焼けがなんとなく気に入っています。たまに、夏場で仕事が早く終わった時は愛車のバイクで海岸まで出かけたりします。
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クリエイティブは企業や地域の抱える課題への解決にどう役に立つでしょうか。
「少子高齢化」や「モノからコト」へ世の中が変わっていく中、単なる形をつくるのではなく、本質を見極める力が求められています。本来デザイナーはこういった社会が求める課題解決に力を発揮する存在です。しかし、現状はなかなかそうなっていない。私も地元のクリエイター集団であるCCE(クリエーターズクラブ愛媛)に参画しています。こういった団体やその活動が、世の中に認知されてくると、よりよい世の中になってくるのではないかと思います。
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また、同社では地域活性化事業のひとつとして、愛媛の水産業を応援する「Eのさかな」というフリーペーパーを2016年春に発刊しました。私は、その創刊や編集に携わっています。東京を中心に愛媛の魚を知ってもらうこと、買っていただくことのお手伝いになればと考えています。漁業が職業として若者に認知されれば、後継者不足といった問題、さらには国内の食物自給率の改善にも繋がると考えています。
ただ、会社でアートディレクターと編集長の二足の草鞋は大変ですけどね(笑)