強化ガラス製鍋蓋は注意して使用しましょう

更新日:2015年8月28日

強化ガラス製鍋蓋は傷や急激な温度変化に注意して使用しましょう

消費者庁には、強化ガラス製の鍋蓋が突然破損したという事故情報が85件寄せられています。
 強化ガラスは表面の傷や急激な温度変化によって突然に割れ、鋭利なかけらや細かい破片が飛散するおそれがあります。強化ガラスは普通のガラスに比べて高い強度を持っていますが、割れないガラスではありません。
 強化ガラス製の鍋蓋は、傷が付くような取り扱いは避け、急激な温度変化を与えないよう注意して使用しましょう。

1.事故情報データバンクに寄せられた事故情報

 事故情報データバンクには、強化ガラス製の鍋蓋が突然破損したという事故情報が85件(うち、けがを負ったとの情報は11件)寄せられています。消費者庁では平成24年4月に強化ガラス製鍋蓋に関する注意喚起を行っていますが、それ以降も46件の事故情報が寄せられており、件数は増加傾向にあります。

※「事故情報データバンク」とは、消費者庁が独立行政法人国民生活センターと連携し、関係機関より「事故情報」、「危険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成22年4月運用開始)。件数は本件注意喚起のために消費者庁が特別に精査したもの。事実関係や因果関係が確認されていない事例を含む。

【主な事例】
・鍋で煮物を作っていたら、突然、強化ガラス製の蓋が割れて、やけどした。
・調理中の片手鍋の蓋が割れて飛散し、擦過傷を負った。

2.強化ガラス製の鍋蓋を使用する際に注意すべき点

 強化ガラスは、普通のガラスに比べて強度が高く、衝撃に強い一方、表面に付いた微細な傷がきっかけとなって、突然破損し、細かくなる性質があります。普通のガラスは鋭く刃物のように割れますが、強化ガラスは砕け散ります。
 強化ガラス製の鍋蓋の特徴や取扱いについては、一般的には、製品についている取扱説明書に記載されているほか、製品自体に付けられる「家庭用品品質表示法に基づく表示」にも記載されています。強化ガラス製の鍋蓋の一部には、こうした注意表示がない可能性もありますが、以下の点に注意して使用しましょう。

●傷がつくような使い方は避けましょう
 表面の微細な傷がきっかけとなって破損することがありますので、ガラスを傷つけるおそれのある研磨剤入りのスポンジや金属性のたわし、クレンザー等は使わないようにしましょう。また、高いところから落とすなど、衝撃を与えないようにしましょう。
●急激な温度変化を与えないようにしましょう
 強化ガラス製の鍋蓋は、急激な温度変化(特に急冷)によって割れることがあります。鍋の大きさに合った蓋を使用し、鍋からずらしての使用や、コンロの火に近づけて置くことは避けましょう。高温の状態で水に入れたり、水を掛けたりすることも避けましょう。洗うときは十分冷えてからにしましょう。
●傷や亀裂等が入ったものは使用しないようにしましょう
 一般的なガラスと異なり、強化ガラスは、破損すると細片となって激しく飛散することがあります。傷や亀裂等が見つかった場合は直ちに使用をやめましょう。

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消費生活センター

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