BEMS導入のススメ~省CO2・コスト削減のために~

更新日:2022年1月25日

 本市は、低炭素なまちづくりの実現に向け、エネルギーを「創る」「貯める」「賢く使う」まちであるスマートシティ化を目指しており、現在、中島でスマートシティの実証事業を行っています。
 エネルギーを「賢く使う」ために中島支所に導入した『BEMS』をご紹介します。

BEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)とは?

 BEMSとは、ビル内に設置された電気機器等のエネルギー使用量などを計測し「見える化」を図り、機器制御によってビル内のエネルギーの適正化を実現する「エネルギー管理システム」のことです。BEMSを導入することで、省エネを実現することができます。
 本市としても、スマートシティ構築のためBEMSの導入促進を行っています。

国も推奨しています!

 日本は、2030年度に2013年度比で46%の温室効果ガス削減を目標にしており、その実現に向け、地球温暖化に関する総合計画である「地球温暖化対策計画」の中で、「徹底的なエネルギー管理の実施」を主要対策として掲げています。その手法の一つとしてあげられているのが「BEMS」です。

BEMSを導入すると?

使用電力の「見える化」ができる

 機器ごとや月ごと・時間ごとの電力の使用状況などをグラフなどでわかりやすく表示してくれるため、いつ、どこで、何に、どれだけ電気を使っているかを把握できます。

「見える化」で分かる改善策

 収集したデータをもとに設備の改修や制御による運転方法を見直し最適化を図り、省エネを実現できます。

省エネの実現でコストもカット!

 業務用電気料金の算出方法は

  (電気料金)=(基本料金)+(電力量料金)
  

  • 基本料金は、過去1年間のピーク電力(=毎月30分ごとの平均使用電力量の最大値)で決まる“契約電力”によって変わります。
  • 電力量料金は、季節で変わる料金単価×電力使用量なので、“電力使用量”によって変わります。

 業務用電気料金を安く抑えるためには電力使用量とともにピーク電力を抑えることが有効です。
 BEMSを活用することでコストカットに繋がります。

松山市の導入事例~中島支所~

 「創る」「貯める」「賢く使う」まちの実現を目指し、松山市役所 中島支所(建築面積2,270平方メートル、地上3階建)にBEMSを導入しました。

 現在、中島支所では、BEMSを使って以下の取組を行っています。

(1)施設全体の電力使用量を把握。
(2)実際に使用した電力をもとに、BEMSがその後の予測電力使用量を算定。
(3)設定したピーク電力に到達することが予測された場合に、支所内の警報ランプが点灯、警報メールが職員に届く。
(4)職員は、警報メールを受け、窓際照明の消灯や空調の一時停止を行う。

BEMS導入で得られた効果

使用電力の「見える化」

  • 「空調」、「照明」、「動力・その他」ごとに使用電力量が増加する時期を把握できる

  • 施設内すべての機器の使用状況を時間ごとに把握できる
  • 施設内の消費電力が多い機器が一目で分かる

  • 時期ごとに使用電力量の用途別割合が把握できる

職員の省エネ意識の向上、議論し行動する機会の創出

 BEMSで使用電力を見える化したことで、電力使用状況を細かく確認できるので、職員は使用状況を意識して、空調や照明の消し忘れをチェックするなどの管理をより行うことができました。
 また、電力使用量が高まりランプの点灯や警報メールの通知があることで、使用電力が急増していることがわかるため、窓際照明の消灯や空調の一時停止など、より効果的な省エネ行動をとることができました。

導入前と導入後の実績

 BEMSを活用した省エネ行動によりピーク電力が抑えられる等で、電気料金の削減に繋がりました。

お問い合わせ

環境モデル都市推進課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 別館3階

電話:089-948-6459

E-mail:kankyou-m@city.matsuyama.ehime.jp

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