第10回定例会(平成25年10月16日)

更新日:2013年11月29日

1.会議日時及び場所

平成25年10月16日(水曜日)午後3時10分
第4別館3階 教育長控室

2.出席者

委員(5名)
金本房夫教育委員長、井浦 忠教育委員、越智由紀子教育委員
森 美保教育委員、山本昭弘教育長
職員(13名)
桝田事務局長、梶川企画官、津田企画官兼生涯学習政策課長
橋本地域学習振興課長、平井学校教育課長
加地教職員担当室長、小坂教職員担当室管理指導監
白井学習施設課長、若江文化財課長、竹田保健体育課長
岡本中央図書館事務所長、杉本教育支援センター事務所長、門田教育相談室長
事務局(3名)
白方生涯学習政策課主幹、有光生涯学習政策課主査、大野生涯学習政策課主任
傍聴者(1名)

3.議事日程

議事日程

日程順序

議案等番号

件名

担当課

日程第1

説明事項

第3次まつやま教育プラン21策定事業におけるアンケート調査の結果について

生涯学習政策課

日程第2

説明事項

平成25年度全国学力・学習状況調査 松山市立小中学校における調査結果の公表について

学校教育課

日程第3

説明事項

宝厳寺の火災による文化財の状況について

文化財課

日程第4

請願第1号

(継続審査)

公教育の中立性を確保する教育委員会制度の厳守を求める請願書について

生涯学習政策課

4.会議概要

会議概要

委員長

ただいまから、平成25年第10回松山市教育委員会定例会を開会します。
会議録署名人に、森委員を指名します。

委員長

1名の傍聴を許可しています。
-傍聴人に留意事項について説明-

委員長

それでは、日程第1 説明事項「第3次まつやま教育プラン21策定事業におけるアンケート調査の結果について」説明を求めます。

企画官兼生涯学習政策課長

-第3次まつやま教育プラン21策定事業におけるアンケート調査の結果について説明-

委員長

説明が終わりましたが、意見等ありませんか。

井浦委員

私は福島出身ですが、松山は本当にいいところだと感じます。皆さんは、生まれ育ったのが松山なので、こんなものだろうと思っているかもしれませんが、本当にいいところです。強いて言うと、東北・北海道の雪が身の丈ほど降る大変な地域もあるという経験をさせないと、松山では、あまりにも幸せで、辛抱するというところが弱くなるのではないかと感じます。それくらい、松山はいいところです。ですから、松山はすごくいいところだと、もっと言ってもいいのではないかと思います。

委員長

ふるさとの持つよさを、もっと子どもたちに気づかせたらどうかということと、あまりにも恵まれ過ぎているので、我慢したり、耐えたりするような、自然の厳しさに直面して歯を食いしばって頑張るというような体験を、教育の場でしていかないと、ひ弱になるのではないかというご意見だったかと思います。
気候温暖で、あまりにも自然状況に恵まれているために、我慢したり頑張ったりする、たくましさをどう身に着けていくかということだと思うのですが、文科省でも心豊かでたくましい子どもを育てていきたいということですから、たくましさの面でもっと鍛えてほしいというような意見があったことを、学校教育課でも話してみてもらいたいと思います。

委員長

ほかに、意見等ありませんか。(なし)

委員長

次に、日程第2 説明事項「平成25年度全国学力・学習状況調査 松山市立小中学校における調査結果の公表について」説明を求めます。

学校教育課長

-平成25年度全国学力・学習状況調査 松山市立小中学校における調査結果の公表について説明-

委員長

説明が終わりましたが、意見等ありませんか。

井浦委員

教えていただきたいのですが、静岡で成績の悪い学校の校長名を公表することで問題になっているという新聞記事を見ましたが、それは、この一斉調査ですか。

学校教育課長

はい、そうです。

井浦委員

本市は、すごくいいところがあるから、いいところだけ、その気になったら、一生懸命するのではないかという気がしたのですが、どうでしょうか。

委員長

結果は、特別いいというわけではなく、ほぼ平均です。

井浦委員

大きく上回るというところは、1つだけですか。

委員長

そうですね。1つだけです。

井浦委員

1つだけでもいいところがあったのなら、いいのではないでしょうか。

委員長

そうですね、受け止め方によるかもしれません。

あと、教えていただきたいのですが、各学校に学力調査テストの結果が連絡されると思うのですが、各学校で、自校と全国平均や松山市平均との比較、また、結果の概要を学校だより等で公表し、保護者や地域の人たちにも協力を仰いで、確かな学力の向上につなげていこうということをしている学校の割合等は、把握していないでしょうか。

学校教育課長

平成21年度の悉皆調査では、正確な数字は不明ですが、ほんの数校が各学校単位での公表をしておりました。今回については、まだ調査できておりませんが、わかりましたら、報告いたします。

委員長

開かれた学校経営という中で、地域に対して、自校の学力テストの結果を学校だより等で発信している学校は、かなり多いのではないかと推測するのですが、全部の学校を公表するということもどうかという気もいたしました。

委員長

ほかに、意見等ありませんか。

越智委員

全国平均もそんなに高い方ではないと思いますので、松山市がほぼ同じでは、やっぱりもっと努力して、自分で勉強したいとなるような教育ができないものかと思います。先生方が一生懸命されておられ、これだけが子どもたちの問題ではないのはわかりますが、基礎学力は、大人になるまでついて回りますから、学校教育の中で最高級のものをつけていかなくてはならないのではないかと思います。

学校教育課長

知識に関する問題については、越智委員さんがおっしゃるように、各学校で力をつけて、もう少し高い数値として出てくるべきだと考えます。
活用に関する問題については、今回は学習指導要領の中で、新しく、思考、判断、表現力を身につけるということから、新しい学力として捉えておりまして、学校の方で指導方法について調査研究しているところですので、今後、さらに充実していきたいと思っています。

井浦委員

新しい学力という言葉を聞いて思ったのですが、単に記憶力がいいということではなく、応用力があるということが、私はすごく大事だと思います。なので、その新しい学力を早く発展させて、そして、身に着けてほしいと思います。その新しい学力を身に着ける方法というのは、どこよりも早く、松山市だけの方法でも構わないので、取り入れるようにしていただきたいと思いました。

委員長

私は、松山市の場合は、今、「ふるさと松山学」もありますが、単なる知識の量を獲得するような教育はしていないと思います。応用力や直感力、想像力等のいろいろな能力や資質の向上を図った教育を取り入れて進んでいると思います。ただ、その成果は、見えにくいかもしれません。やはり、つけ焼き刃のような学力は、本当の学力ではなく、こつこつと本当に子どもの将来に活きていくような、普遍性のある学力を目指すべきではないかと思います。

井浦委員

私も本当にそのとおりだと思います。将来、社会人になった時に、本当に役に立つ教育、それが、新しい学力という言葉の中に含まれているのではないかと思います。

越智委員

今回の学力テストも、秋田県が1番になりましたが、昨年、秋田に視察に行った時には、代々、家庭学習が身についていて、その結果、ずっと1番になっているという話を聞いたのですが、先日、知人から、そうではなく、学力テスト前に練習問題を多くしたから、結果がよくなったという別の話を聞きました。本当のところはどうなのか、ご存じでしたら、お聞きしたいのですが、どうでしょうか。

委員長

これは、やはり、文科省が全国で学力テストをするというと、都道府県別の順位も出ます。そうすると、各都道府県や市町村で模擬テストのような問題をたくさんドリルのように実施する。そういう傾向が全国的に強くなっていることは事実であろうと思います。松山市では、このような傾向になる前から、別で学力テストをしていますよね。

学校教育課長

松山市では、標準学力検査(CRT)を実施しています。

委員長

そうですよね。松山市では、特段、そのテストによって、全国学力テストの結果を上げようということはしていない。正常な道を松山市は歩んでいるというように私は理解しています。

井浦委員

その辺は、裏の話はないですよね。

学校教育課長

まずは、越智委員さんからのご質問ですが、他県・他市の状況については、我々も把握しておりません。ただ、松山市では、先ほど、委員長さんがおっしゃったように、以前から、標準学力検査を松山市単独で実施しており、各学校では、県や全国の学力テストよりも、松山市の標準学力検査に対する経年比較を重視しています。市教委では、各学校から、自校の経年比較についての資料をいただいており、それによると、徐々に成果は上がっていると、私は感じています。

越智委員

家庭学習についての項目で、家庭学習が3時間以上という子どもがあまり多くはないと思います。家庭学習が多いということは、自分から勉強したいと思うことが多いということだと思います。この学力テストの結果を見て、もっと頑張らないといけないと思う子どもが増えて、授業の楽しさ、学問の楽しさにつながっていったら嬉しいと思います。

委員長

ほかに、意見等ありませんか。(なし)

委員長

次に、日程第3 説明事項「宝厳寺の火災による文化財の状況について」説明を求めます。

文化財課長

-宝厳寺の火災による文化財の状況について説明-

委員長

説明が終わりましたが、意見等ありませんか。(特になし)

委員長

次に、日程第4 請願第1号「(継続審査)公教育の中立性を確保する教育委員会制度の厳守を求める請願書について」を議題といたします。
-(継続審議)公教育の中立性を確保する教育委員会制度の厳守を求める請願書について勧告事項の確認-

委員長

勧告事項の確認が終わりましたが、意見等ありませんか。

越智委員

確かに、教育再生実行会議から出された提言の中では、現行の教育委員会制度では、責任の所在の不明確さなど課題があるとし、自治体の長が任命を行う教育長を地方教育行政の責任者とすることなどが盛り込まれていますが、現在、これらを受けて、中央教育審議会において、様々な審議がなされていると聞いています。そこで、その状況を見守ることが必要ではないかと考えます。

委員長

見直しを行わないよう求めることではなく、まだ慎重に中教審の審議の状況を見守ることが必要ではないだろうかというご意見ですが、ほかに、ございませんか。

森委員

見直しを行わないように求めるということですけれども、子どもたちのためには何がいいのかというのを考えた時に、現行の制度において、責任や権限の所在が明確でないというのであれば、やはり見直すことも必要ではないかと思います。

委員長

今、中教審において、A案、B案という案が出ているところですが、やっぱり、見直す必要があるのなら見直すべきではないかということで、見直しを行わないのは、いかがなものかというご意見です。

委員長

ほかに、意見等ありませんか。

教育長

この教育行政のあり方については、教育再生の実行会議の提言の中でも、引き続き、教育の政治的中立性の確保は重要というように言われております。また、中央教育審議会の審議におきましても、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保するために、教育委員会がどのような権限を持ち、責任を負うべきか検討するよう求められております。ですから、今回、教育委員会制度を抜本的に見直したとしても、請願書にあるように「教育の中立性が直ちに破壊されることになる」とは言えないと思いますので、この請願には賛成できません。以上です。

委員長

賛成できないというご意見が出ましたけれども、ほかにどうでしょうか。

井浦委員

請願書にあるように、教育の不偏不党や中立性が重要だと思います。しかし、抜本的見直しが教育の中立性を破壊することになるというような理由をつけて、政府に意見書を提出するということは、私は行うべきではないと思います。また、制度の見直しが議論されており、新たな制度も明確になっていない中で、現行制度が教育の中立性を担保する制度的保障になっていることなどを積極的に広報するということも不要だと思います。したがって、私もこの請願には賛成できません。

委員長

ほかに、意見等ありませんか。(なし)

委員長

それでは、採決いたします。
本件を、不採択とすることに賛成の方は挙手を願います。(全員賛成)

委員長

挙手、全員であります。
したがって、本件は不採択と決定いたします。

委員長

ほかに、意見等ありませんか。(なし)

委員長

以上をもちまして、本日予定の日程は全て終了しました。

委員長

それでは、これにて、平成25年第10回定例会を閉会します。

お問い合わせ

教育総務課

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館3階

電話:089-948-6588

E-mail:kysoumu@city.matsuyama.ehime.jp

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