手足口病に注意しましょう ~全国的に患者届出数が増えています~

更新日:2019年6月25日

 手足口病は第23週(令和元年6月3日から6月9日まで)の時点で、全国では感染症法に基づく患者届出数が過去20年間で最も多く、今後の動向に注意が必要な状況です。
 愛媛県の患者届出数は今のところ例年並みですが、7月頃に流行のピークを迎える感染症であることから、手足口病について正しく理解して感染予防に努めましょう。

手足口病について

1.手足口病とは

コクサッキーA6、A16やエンテロウイルス71を主な病因ウイルスとし、主に5歳以下の乳幼児を中心に、主に夏に流行する急性ウイルス性感染症です。

2.主な症状は

 潜伏期は3~5日が最も多く、口の中、手、足を中心に水ほう性の発しんが現れます。38度程度の発熱が患者の3分の1程度に認められますが、通常は高熱が続くことはありません。
 熱がある時は、安静にし、十分な水分補給と栄養補給を心がけましょう。
 まれに髄膜炎や脳炎などの合併症を伴うことがあるため、症状の経過をよく観察し、高熱や頭痛、嘔吐の症状がある場合には早めに受診しましょう。

3.感染経路は

患者の咳やくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことで感染します(飛沫感染)。
また、患者の水ほうや便などに含まれるウイルスが付いた手で、食べ物を触って食べたり目をこすったりすることでも感染します (接触感染、経口感染)。

4.感染予防法は

 手足口病に有効なワクチンはありません。感染対策は、石けんと流水による手洗いと、便の適切な処理が基本です。
 特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活している保育施設や幼稚園などでは、職員と子ども達がしっかりと手洗いすることと、おむつ交換の際には便の処理を適切に行い、手を石けんでていねいに洗うことが大切です。また、タオルは個人用とし、こまめに取り替えましょう。
 なお、主な症状が消えた後も比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されますし、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあるため、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

手足口病に関する情報はこちら

お問い合わせ

保健予防課 感染症対策担当
〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階
電話:089-911-1815  FAX:089-923-6062
E-mail:hokenyobou@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで