レジオネラとは

更新日:2022年1月20日

Q1.レジオネラ属菌ってどんな細菌?

 レジオネラとは土の中や河川、湖沼など自然界に生息する細菌で、現在50菌種以上が確認されています。これを総称して「レジオネラ属菌」といいます。

Q2.どうやって増えるの?

 レジオネラ属菌は、土ぼこりや人の体などを介して水中に入り、そこに生息するアメーバに寄生します。水温20~45℃で増殖し、36℃前後で最もよく繁殖し、アメーバの細胞内で増殖し、やがては宿主であるアメーバを食い殺して、水中に一斉に放出されます。加湿器、冷却塔水、循環式浴槽水などで増殖することが知られています。

Q3.どのようにして感染するの?

 加湿器、冷却塔水、浴槽水(ジェット風呂、気泡風呂、打たせ湯等)などでは水面上で気泡が破れる際、レジオネラ属菌を含む微粒子(エアロゾル)が空中を浮遊します。
 そのエアロゾルを吸い込むことによって感染することが知られています。浴槽内で溺れて汚染水を呼吸器に吸い込み感染した事例も報告されていますが、人から人へは感染しませんので、患者を隔離する必要はありません。

Q4.レジオネラ症の症状は?

 レジオネラ肺炎とポンティアック熱の2つの病型があります。
 レジオネラ肺炎は、2~10日(平均4~5日)の潜伏期を経て発病し、発熱、悪寒、呼吸困難感、全身倦怠感などから始まり、症状は日を追って重くなっていきます。適切な抗菌薬が選択されなかった場合、急速に進行する症例もあり、死亡率は15~30%と報告されています。
 ポンティアック熱は、12時間~3日程度で発症し、発熱、全身倦怠感、頭痛、咽頭痛、関節痛などのインフルエンザ様症状が主ですが、一般に軽症で、数日で直ります。
 気になる症状があるときは、必ず病院へ行き受診してください。

Q5.どんな人が感染しやすいの?

 レジオネラ肺炎は、高齢者、病人など抵抗力が低下している人や、疲労などで体力が落ちている人などが発病しやすいといわれています。

Q6.どんな対策が有効なの?

・毎日のお湯の抜き換えや清掃及び消毒をし、レジオネラ属菌を増殖させないようにしましょう。
・循環式の浴槽の場合は、ろ過装置や配管内に生物膜を発生させないよう、配管内の清掃や塩素系薬剤等での消毒を徹底しましょう。
・エアロゾルを発生しやすいバブルジェット、打たせ湯、シャワーには特に注意しましょう。

Q7.私のよく行く入浴施設は大丈夫?

 市内の公衆浴場や旅館は、条例に基づいて浴場の衛生管理を行っているほか、レジオネラ属菌を含む水質検査を行うことで、安全を確認しています。
 なお、検査の結果が知りたい場合は、直接、施設の方にご確認ください。

お問い合わせ

松山市保健所生活衛生課 生活衛生担当
〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30番地5 松山市保健所1階 
電話:089-911-1807 
ファクス:089-923-6627
E-mail:hceisei@city.matsuyama.ehime.jp

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