衛生検査課では、こんな仕事をしています。
感染症や食中毒の検査について

細菌検査(さいきんけんさ)のイメージ写真
食べ物を食べたりして細菌に感染して病気になった人の原因を調べたり、それ以上拡がらないように防いだりするための検査をしています。
目に見えないとても小さな生物である細菌やウィルスなどの微生物が体の内に入って増加することによってかかる病気のことです。
微生物の種類によって、熱やせきがでたり頭が痛くなったりします。
日本国内では、栄養や衛生状態の向上、医療や薬の進歩、発見などにより、感染症で亡くなる人は昔よりはるかに少なくなりました。
食中毒にはどうしてなるのでしょう?
食中毒は、おもに細菌やウィルスのついた水や食べ物を飲んだり食べたりして、お腹の中に細菌やウィルスが入り込むことで、お腹が痛くなったり下痢をしたりなどさまざまな症状を引き起こします。
細菌やウィルスはとても小さいので目に見えず、また、味もにおいもしないので、食べているときにはわかりません。これらの多くは、人間の体温と同じくらいの35℃前後の温度と水分を好んで増加するため、特に夏場に食中毒が多くなります。
また、細菌やウィルスの他には、フグ毒、キノコ毒のような天然毒、有毒化学物質が原因となる食中毒もあります。
検査では、こういった細菌がお腹の中にいないか調べるために、検便をして、便の中にいる病原体について調べています。

食品検査(しょくひんけんさ)のイメージ写真
食べ物の中の細菌の検査をしたり、食べ物に入っている化学物質について検査をしています。
食品の衛生検査では、みんなの食べ物が安全かどうかを調べています。
2つの分野があり、1つは細菌の検査、もう1つは理化学の検査となっています。
細菌検査ではこんなことを調べます
みんなの周りには目に見えない細菌がたくさん存在します。
これらの細菌には、みんなに何もしない菌、良いことをする菌、悪い事をする菌がいます。
もし、悪い事をする菌の付いた食べ物を食べるとお腹が痛くなったり、下痢をしたり、食べたものをもどしたり、熱がでたりして、みんなの健康に害を与えます。
細菌の検査では、そういった細菌が食べ物にいないかどうか、またどれくらいいるかを調べています。
理化学の検査ではこんなことを調べます
化学物質にはいろいろな種類があります。
食べ物に加えてもっと甘くしたり、おいしそうな香りを付けたり、あざやかな色を着けたり、長持ちさせたりできるものがあります。
これらをまとめて食品添加物といいます。
検査ではこれらの添加物が正しく使われているか調べています。
野菜などを作る時に農家の人たちが使う殺虫剤や除草剤といった農薬も化学物質です。
きれいな野菜を作るために農薬は大きな役割を果たしています。
しかし、農薬は人間にとっても害があります。
そのため、これらの物質が健康に害を与えるほど残っていないか調べています。