石剣 1口

更新日:2012年3月1日

石剣(せっけん)」について

石剣 1口

文化財の区分

松山市指定有形文化財(考古資料)

指定(登録)年月日

昭和38年11月1日 指定

所在地及び所有者(管理者)

松山市石手2丁目 石手寺

解説

 この石剣は、有柄式磨製石剣の部類に属するものであり、朝鮮半島南部で盛行し、対島・北九州で集中的に出土し、つづいて、松山平野南部で多く発見されている。
 形態的には、粘板岩形の石材を磨研して製作し、有柄式鉄剣に模している。粘板岩は、粘土が固結して生じた黒色緻密な堆積岩の一種で、薄く剥げやすく、スレート、石盤、硯石などに用いる岩石である。厚さは7mmと薄手であり、剣身部は広く(最大部38mm・56mm)、その断面は菱状(◇)になる。表裏とも中央部に強い稜を有し、両刃になっている。剣先部は鋭く尖るものである。
 これらのことから、剣身幅が広く斬るにも適し、突き刺すこともできる形であるが、材質から、非実用品で祭器的な性格を有するものと考えられる。さらに、朝鮮との交流や銅剣との関連を示すものとも言える。

  • 全長37.4cm 剣把部長さ8.9cm 同幅8cm
  • 剣身部長さ28.5cm 製作手法磨製 出土地不明

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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