八束家住宅待合

更新日:2021年5月12日

「八束家住宅待合」について

文化財の区分

国登録文化財(建造物)

指定(登録)年月日

平成27年8月4日 登録

所在地及び所有者(管理者)

解説

 八束家住宅待合は、主屋と同様、昭和11年の建築で、主屋の茶室部の南に位置し、茶室に向かって対座するよう腰掛を備えている。南面側には、大・小便所が付帯される本格的な造りとなっている。
 平成23年に壁の塗替え、屋根の葺き替えなどの修理工事が行われている。屋根は軒・けらば廻りの赤色鉄板を取り替え、青銅色ステンレス一文字葺きとした。瓦は当初材を再利用したが、軸部への負担軽減のため1列減らしている。軒裏の化粧野地板(杉皮)、垂木(杉丸太)、小舞竹等は、材種、材寸、工法ともに当初に倣っている。腰掛も蟻害による腐朽が著しく、造り替えたが、当初に倣い杉赤身の柾目材を使い板間に竹をいれるなど、復元している。柱や鴨居などには、サルスベリなど多種の自然木が使用されているが、これらもほとんどが当初材であり、全体として建築当初の形が保たれている。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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