開館40周年・子規没後120年祭 第67回特別企画展「子規、俳句革新の道」を開催します

更新日:2021年7月30日

発表内容

目的

 明治の俳壇は、句作の考え方や作風から、「旧派」「新派」と称されるグループに分れていました。旧派を率いたのは宗匠(そうしょう)と呼ばれた大家たちで、彼らは江戸後期から続く伝統的な俳壇に君臨し、多くの人々を指導します。一方、旧派に対抗して新しい俳句を探求したのが新派で、その急先鋒が子規と仲間たち「日本派」でした。また新派にはこの他に、小説家の尾崎紅葉を中心にする「秋声会」(しゅうせいかい)や帝国大学の学生らが結成した「筑波会」(つくばかい)などのグループがありました。子規の俳句革新は、旧派宗匠にたたかいを挑みながら、他の新派結社とも競い合う中で展開していきます。
 俳句分類の作業を通じて独自の俳句を探求し始めた子規は、明治25年に「獺祭書屋俳話」(だっさいしょおくはいわ)を発表し、続く明治28年の「俳諧大要」(はいかいたいよう)で俳句革新の基礎を完成させました。また子規は旧派宗匠の句を「月並」であると強く批判し、芭蕉を再評価するほか、蕪村を発見します。
 今回の特別企画展では、旧派宗匠や他の新派俳人の活動に注目しながら、子規が誰とたたかい、何を革新し、他の追随を許さない日本派の俳句をどのように作り上げていったのかを物語る資料を展示し、子規の俳句革新の意義を新しい視点から問い直します。


子規筆松風会稿「ふるさと」より 子規による俳句指導の注意書き

会期

令和3年8月7日(土曜日)から令和3年9月20日(月曜日・祝日)まで
【休館日】 
令和3年8月10日、17日、24日、31日、9月7日、14日 ※いずれも火曜日
【開館時間】
午前9時から午後6時まで ※展示室入場は午後5時30分まで

会場

松山市立子規記念博物館 3階特別展示室

観覧料

個人400円、団体320円、65歳以上200円、小中高校生 無料
※常設展とセットで特別企画展の観覧券を購入する場合、特別企画展の観覧料は2割引です。
※子規博友の会会員が特別企画展の観覧券を購入する場合、特別企画展の観覧料は2割引です。

関連事業

【記念講演】
演題:「明治宗匠と子規派の差異について-江戸俳諧と「写生」の特徴を作品から探る-」
講師:青木亮人(あおきまこと)氏(愛媛大学教育学部准教授)
日時:令和3年8月22日(日曜日)午後2時から3時30分まで
会場:4階講堂 ※入場無料
【ギャラリートーク】
日時:令和3年8月15日(日曜日)、29日(日曜日)
    午前10時30分から午前11時20分まで
場所:3階特別展示室 ※聴講には特別企画展の観覧券が必要です。

【学芸員の関連講座】
演題:「子規門人は子規の俳論をどう読んだか-当館所蔵書簡から-」
日時:令和3年9月12日(日曜日) 午前10時30分から正午まで
場所:1階視聴覚室 ※聴講無料です。

※記念講演、ギャラリートーク、関連講座は、新型コロナウイルス感染症の状況で、変更する場合があります。

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お問い合わせ

子規記念博物館
松山市道後公園1-30
館長:芳野 昌宏
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp

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