平成24年度特別展「水野広徳 -軍服を脱いだ平和主義者-」を開催します

更新日:2012年11月30日

発表内容

趣旨

水野広徳は、海軍将校・戦記作家として、そして平和主義に立つ軍事評論家として活躍した人物です。旧松山藩士の家に生まれ、幼くして両親を亡くし、苦学ののちに海軍へと進みました。
明治37(1904)年、日露戦争が勃発すると、海軍大尉だった広徳は水雷艇長としてこれに参戦し、戦功を立てました。戦後、広徳は軍務のかたわら日本海海戦の戦記の執筆に取り組み、明治44年に『此一戦』として出版、これが一大ベストセラーとなります。類まれな文才を発揮する軍人として、広徳は大いに世間の注目を集めました。
のち広徳は、第一次世界大戦を視察するため二度にわたって渡欧し、そこで想像を絶する戦禍と国家の荒廃を目撃します。これにより近代戦の恐ろしさを自覚した広徳は、海軍と決別し、軍事評論家として平和主義を叫び続けました。戦争へと向かう時代において、彼の言論活動には厳しい統制が加えられますが、昭和20(1945)年、太平洋戦争終結の年に満70歳で生涯を終えるまで、広徳は平和主義者としての信念を曲げることはありませんでした。
今回の特別展では、当館が所蔵する水野広徳の直筆原稿や著書、遺品など、これまで公開する機会の少なかった関連資料を一堂に展示し、松山が生んだ希代の言論人の足跡を紹介します。

会期

平成24年12月15日(土曜日)から平成25年2月11日(月曜日・祝日)まで
開館時間 9:00~17:00(展示室入場は16:30まで)
*会期中、一部資料の展示替えを行います。

会場

松山市立子規記念博物館 3階特別展示室

観覧料

個人200円 団体160円
小中高校生 無料

関連企画

◆担当学芸員によるギャラリートーク
日時:平成24年12月23日(日曜日・祝日)、平成25年1月13日(日曜日)、2月10日(日曜日)
*いずれも10:30より50分程度
場所:松山市立子規記念博物館 3階特別展示室
*聴講は無料ですが特別展の観覧券が必要です。

お問い合わせ

課名:文化財課 松山市立子規記念博物館
所在地:松山市道後公園1-30
課長:駒澤正憲
担当執行リーダー:大野昌孝
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp

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2012年12月

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